...今の学者町たる本郷西片町は開けたばかりで広い/\原の彼地此地にポツポツ家が建ち初めた...
内田魯庵 「二十五年間の文人の社会的地位の進歩」
...雨さえポツポツ降ってきた...
海野十三 「少年探偵長」
...ポツポツと点線になっていて読めませんが...
江戸川乱歩 「一寸法師」
...いっそ灰色のポツポツとでも言ったほうが...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「ワーニャ伯父さん」
...ポツポツ噛(かじ)っていた...
徳田秋声 「新世帯」
...ポツポツ雨が降り出して来ました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...ポツポツと湯氣が立つて居ります...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...市場へ(目白の角の)買物に出てかえって来かけたらポツポツおちて来て...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...裏白な雪の上にポツポツと点々になってるのば見ててね...
三好十郎 「樹氷」
...沢山の肉を焼く時にはその味を浸込(しみこ)ませるため鉄串(かなぐし)か箸(はし)でポツポツと肉へ孔(あな)を明けてもようございます...
村井弦斎 「食道楽」
...それを思い出してポツポツ列べる前に...
森於菟 「放心教授」
...自転車の初期時代丸ノ内の草原でお稽古新式の自転車がポツポツ市中に見えたのは明治三十一...
山本笑月 「明治世相百話」
...明治三十三年に私製絵葉書が許されてポツポツ発行...
山本笑月 「明治世相百話」
...今日はおれが面白い話をしてきかせる」と云いながらポツポツと話し出した...
夢野久作 「あやかしの鼓」
...銀座あたりの一流どころにもポツポツ見受けられる...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...彼女は手もなく釣り込まれてポツポツ話し出した...
夢野久作 「近眼芸妓と迷宮事件」
...二人とも最初は林技師の蘊蓄(うんちく)の物凄いのに仰天して膝を乗出して傾聴していたものであったが林技師大得意のスカンジナビヤ半島談あたりからポツポツ退屈し初めたらしく...
夢野久作 「近世快人伝」
...この頃からポツポツ父の社会的地位が出来かけていたものと見える...
夢野久作 「父杉山茂丸を語る」
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