...扇沢を渡る頃からポツポツ雪が現れ...
石川欣一 「山を思う」
...露西亜の文学がポツポツ欧羅巴の大陸語に翻訳され出したのはやはり同じ頃からで...
内田魯庵 「二葉亭追録」
...お互に口數は少い方だがポツポツ氣樂な世間話を交へてゐる内に...
南部修太郎 「日曜日から日曜日まで」
...ポツポツと湯氣が立つて居ります...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...――と言つた自己宣傳見たいにも聞えることを問はるゝまゝにポツポツと話して行くのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...そのうちポツポツお弟子が出来てきた...
長谷川時雨 「テンコツさん一家」
...皆此頃からポツポツ所謂(いわゆる)「遊び」を始めた...
二葉亭四迷 「平凡」
...今にポツポツよんで見ましょう...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...ポツポツ女中さんを助手にして...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...裏白な雪の上にポツポツと点々になってるのば見ててね...
三好十郎 「樹氷」
...その間にポツポツと立つている農家などを見ると...
三好十郎 「肌の匂い」
...ザット煮るのは梅に針でポツポツ孔(あな)を明(あ)けて湯煮こぼすと酸味(すみ)が抜ます...
村井弦斎 「食道楽」
...西洋料理の道具といえば先日の御意見で台所は悉(ことごと)く西洋鍋ばかりに致しましたが白い琺瑯(ほうろう)を敷いてある西洋鍋の中(うち)で底の方の琺瑯がポツポツと剥(はが)れるのが出来ました...
村井弦斎 「食道楽」
...ヤマメはそれを食うために寒中からそろそろ川下へ下り始めて今頃はモーポツポツ川下で釣れる...
村井弦斎 「食道楽」
...そうして六月に入るとポツポツ八月のお節句の人形に取りかかられます...
夢野久作 「押絵の奇蹟」
...二人とも最初は林技師の蘊蓄(うんちく)の物凄いのに仰天して膝を乗出して傾聴していたものであったが林技師大得意のスカンジナビヤ半島談あたりからポツポツ退屈し初めたらしく...
夢野久作 「近世快人伝」
...霞ヶ関の一番左の暗い坂をポツポツと登って...
夢野久作 「冗談に殺す」
...ブーレー博士が質問するまにまにポツポツと遭難談を初めたものであるが...
夢野久作 「幽霊と推進機」
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