...歪げたり破れたりしたボール箱の一と山...
内田魯庵 「灰燼十万巻」
...女は起つて棚の黄ろなボール箱に手をやらうとしたが達かなかつた...
田中貢太郎 「青い紐」
...」出して来たボール箱には...
寺田寅彦 「柿の種」
...古草履だの、ボール箱だの、紙屑や繿縷片のやうなもの……...
徳田秋聲 「歯痛」
...買物のボール箱をもっていた...
徳田秋声 「縮図」
...穢い衣物を著た工女らしいのが四五人でせつせとボール箱を貼つて居る家であつた...
長塚節 「開業醫」
...ボール箱や新聞紙のキレが相当散らかつてゐたので...
中原中也 「引越し」
...一人は紙で包んだボール箱のようなものを提(さ)げて...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...ボール箱を覗くと...
原民喜 「廃墟から」
...きちんと段ボール箱に納めてあった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「ギルレイ」
...綿にくるんである筒型のレコードを茶筒のやうなボール箱から取り出して...
牧野信一 「蔭ひなた」
...足許のボール箱の蓋をあけて...
牧野信一 「山を越えて」
...またはボール箱の破れた切ツ端やら...
三島霜川 「平民の娘」
...部屋の隅には古行李やボール箱が積み重ねてあった...
矢田津世子 「鴻ノ巣女房」
...黄いろい防音壁にかこまれた四角い部屋はボール箱の中のようで...
山川方夫 「演技の果て」
...一方が空になると又一パイになっているボール箱の方から一つ一つに炭を挾んで空のボール箱へ移し返し始める...
夢野久作 「恐ろしい東京」
...二つのボール箱の左から右へ...
夢野久作 「恐ろしい東京」
...番頭はボール箱を取り出した...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
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