...見えざる風の舌がペロリと舐めて...
石川啄木 「漂泊」
...天窓(あたま)の大きな、頤(あご)のしやくれた、如法玩弄(にょほうおもちゃ)の焼(やき)ものの、ペロリと舌で、西瓜(すいか)喰(く)ふ黒人(くろんぼ)の人形が、ト赤い目で、額(おでこ)で睨(にら)んで、灰色の下唇(したくちびる)を反(そ)らして突立(つった)つ...
泉鏡花 「印度更紗」
...ビフテキの好きな彼女は訳なくペロリと三皿ぐらいお代りをするのでした...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...それに鮭(さけ)の切身でもつけてやろうものなら一かたげに三升ぐらいはペロリと平(たいら)げてしまいます...
中里介山 「大菩薩峠」
...見事に尖った唇をペロリと嘗(な)めます...
野村胡堂 「黄金を浴びる女」
...そいつが読めなかった日にゃ――」小僧は傍を向いて赤い舌をペロリと出しました...
野村胡堂 「大江戸黄金狂」
...赤崎(あかざき)の旦那で?」貝六は拳固でペロリと顔を撫で廻しました...
野村胡堂 「大江戸黄金狂」
...八五郎は首を縮(ちゞ)めてペロリと舌を出しました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...八」八五郎はペロリと舌を出します...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ペロリと舌を出すのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ペロリと長い舌を出すのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ペロリと赤い舌を出すのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ペロリと赤い舌を出すのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ペロリと赤い舌を出すと...
久生十蘭 「魔都」
...ペロリと食べられてしもた...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...「そうじゃ、そうじゃ」新之助も、こっくりこっくりをして、八字髭の役人に、ペロリと、舌を出した...
火野葦平 「花と龍」
...ペロリと舌を出して...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...ペロリと食べてしまったのである...
吉川英治 「随筆 新平家」
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