...この年少記者はある人々からは英雄(ヒーロー)の一人(ひとり)とさえして崇拝された...
有島武郎 「或る女」
...遠くヒマラヤの雪巓を観望する丘の上に燃ゆるが如き壮志を包んだ遺骸を赤道直下の熱風に吹かれつつ荼毘に委したは誠に一代のヒーローに似合わしい終焉(しゅうえん)であった...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...そう思ってこの馬のヒーローを見ていると実に愉快である...
寺田寅彦 「映画雑感(3[#「3」はローマ数字、1-13-23])」
...それをこちらから遠眼鏡で見ると面中(かおじゅう)がきずだらけで有馬だの鍋島だのの猫騒動のヒーローを思い出させるような物すごい形相(ぎょうそう)になっている...
中里介山 「百姓弥之助の話」
...)従って其の主人公(ヒーロー)たる自己の住む雰囲気は...
中島敦 「光と風と夢」
...代助は英雄(ヒーロー)なぞに担(かつ)がれたい了見は更にない...
夏目漱石 「それから」
...英雄(ヒーロー)になつた方が長持(ながもち)がする...
夏目漱石 「それから」
...英雄(ヒーロー)とはその時代に極めて大切な人という事で...
夏目漱石 「それから」
...英雄(ヒーロー)に対しても現金である...
夏目漱石 「それから」
...英雄(ヒーロー)になった方が長持がする...
夏目漱石 「それから」
...忽(〔たちま〕)ちヒーローとして青年から目されるやうになつた...
夏目漱石 「点頭録」
...詩人にとっての「英雄(ヒーロー)」であるにすぎない...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...君は僕にとつての「英雄(ヒーロー)」だつた...
萩原朔太郎 「室生犀星に與ふ」
...も少し年をとると分って来るんだよ」私はヒーローから...
葉山嘉樹 「淫賣婦」
...自ら「深刻」なつもりのヒーローになつて安価な感情を煽りたてた...
牧野信一 「父の百ヶ日前後」
...次は村井のヒーローが売りだされてようやく和製時代...
山本笑月 「明治世相百話」
...ヒーロー始め細巻サンライスなど二十四...
山本笑月 「明治世相百話」
...ヒーローの本元も江戸ッ子の英雄には兜(かぶと)を脱いだ...
山本笑月 「明治世相百話」
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