...彼にアヒレスやアヤスの怒のやうな「自然的」な崇高があれば...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...ヒレは、白い織物で女子が頸にかける...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...ほかに六十目ほどのヒレ肉のビフテキ...
谷崎潤一郎 「鍵」
...それにまたまた尾ヒレがついて...
中里介山 「大菩薩峠」
...いつもヒレを動かしながら...
火野葦平 「ゲテ魚好き」
...家庭料理の上等はランとかヒレとかの肉を厚さ一寸五分位に切ります...
村井弦斎 「食道楽」
...或る華族さんは毎日牛のヒレ肉を配達させていた処(ところ)功者な人に見せたらヒレ肉でなくって極(ご)く悪い肩の肉だったそうです...
村井弦斎 「食道楽」
...一年間ばかりヒレ肉の代価を払って毎日肩の下等肉を押し付けられたのです...
村井弦斎 「食道楽」
...腕ッ節の強そうな刑事然たる人が羽織袴で面会に来て某名士氏の次の間にヒレ伏した...
夢野久作 「恐ろしい東京」
...蔵元屋の秘密(うちまく)が洩れてはならぬと存じて斬り棄ててくれようと存じたに……」良助はその足下の庭石に両手を突いてヒレ伏した...
夢野久作 「狂歌師赤猪口兵衛」
...平蜘蛛(ひらぐも)のようにヒレ伏してしまった...
夢野久作 「ココナットの実」
...そのままフラフラと寝床の上にヒレ伏してしまったのであった...
夢野久作 「一足お先に」
...尾ヒレがつくのが通例で...
吉川英治 「新書太閤記」
...ヒレ酒のあいまに...
吉川英治 「随筆 新平家」
...怪しむに充分な理由はある)と、羽鳥の人々が、いい触れたのが動機で、またその憶測(おくそく)に、尾ヒレがつき、(事もあろうに、豊田の御子は、叔父御の愛妾を、横奪りなされた)と、もっぱら、遠方此方(おちこち)で、取沙汰されているというのだった...
吉川英治 「平の将門」
...ヒレに付いているのはヒレの色をしているし...
吉川英治 「河豚」
...一倍と尾ヒレがついて来たように見られた...
吉川英治 「宮本武蔵」
...グロテスクなペンギンたちがガアガア鳴きヒレをばたつかせ...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
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