...さかなのヒレと同じはたらきをしているのです...
江戸川乱歩 「宇宙怪人」
...足の先にはアザラシのヒレのような大きな水かきがついています...
江戸川乱歩 「海底の魔術師」
...八 以上四種のヒレは...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...大納言公任卿(きんとうきやう)が朗詠集(らうえいしふ)に入れられたる菅家の詩に「送ルハレ春ヲ不レ用ヒレ動スコトヲ二舟車ヲ一唯別ル三残鴬ト与トニ二落花一若(モシ)使シテ二韶光ヲ一知ラシメバ二我ガ意ヲ一今※旅宿在ン二詩家ニ一」此御作は 延喜帝いまだ東宮(とうぐう)たりし時令旨(れいし)ありて一時(ひとゝき)の間に十首の詩を作り玉ひたる其一ツなり...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...10.ドクトル・ピヒレルは旅行中に...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...いつもヒレを動かしながら...
火野葦平 「ゲテ魚好き」
...ロースがうまく、ヒレはつまらず...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...ブュヒレル(Franz Bcheler)...
穂積陳重 「法窓夜話」
...アイヒレルは、指紋がつかないように手袋を穿(は)めて、その一つ一つを検査していたが、そのうち、ふと眼に止まったのは、メリコフの万年筆だった...
牧逸馬 「戦雲を駆る女怪」
...或る華族さんは毎日牛のヒレ肉を配達させていた処(ところ)功者な人に見せたらヒレ肉でなくって極(ご)く悪い肩の肉だったそうです...
村井弦斎 「食道楽」
...蔵元屋の秘密(うちまく)が洩れてはならぬと存じて斬り棄ててくれようと存じたに……」良助はその足下の庭石に両手を突いてヒレ伏した...
夢野久作 「狂歌師赤猪口兵衛」
...春装を取り乱したまま土盛りの上にヒレ伏して『あなたは何故(なにゆえ)に妾(わたし)を振り棄てて死んだのですか』と掻(か)き口説(くど)く様子を見ると...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...ベッドの上にヒレ伏したままの私の心の底から...
夢野久作 「一足お先に」
...敷波(しきなみ)にヒレ伏していた公卿や舎人(とねり)にいたるまでの...
吉川英治 「私本太平記」
...尾ヒレを付けて吹聴(ふいちょう)されたりなどしたら始末がわるい...
吉川英治 「新・水滸伝」
...鼻下の微髯をヒレ酒の露にぬらして...
吉川英治 「随筆 新平家」
...怪しむに充分な理由はある)と、羽鳥の人々が、いい触れたのが動機で、またその憶測(おくそく)に、尾ヒレがつき、(事もあろうに、豊田の御子は、叔父御の愛妾を、横奪りなされた)と、もっぱら、遠方此方(おちこち)で、取沙汰されているというのだった...
吉川英治 「平の将門」
...グロテスクなペンギンたちがガアガア鳴きヒレをばたつかせ...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
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