...パラドックスみたいだけど...
太宰治 「正義と微笑」
...結局ニュートン自身が彼自身の方則を理解していなかったというパラドックスに逢着(ほうちゃく)する...
寺田寅彦 「相対性原理側面観」
...このパラドックスを解く鍵(かぎ)はどこにあるかというと...
寺田寅彦 「備忘録」
...即ち文芸の批評は文芸的批評として成り立たなくなるというパラドックスを...
戸坂潤 「思想としての文学」
...今のパラドックスはもはやパラドックスではない...
戸坂潤 「思想としての文学」
...夫ではパラドックスは消えて了う...
戸坂潤 「思想としての文学」
...元来のモダーニズムに於ける理知的論理はパトス的論理やパラドックスの論理となる...
戸坂潤 「思想としての文学」
...この興味から云えば小林のパラドックスがパラドックスの資格を持っているかどうかを元来怪しむものだ...
戸坂潤 「思想としての文学」
...事実や真実のパラドックスであるような顔をしていながら...
戸坂潤 「思想としての文学」
...実は彼のパラドックスではなくて...
戸坂潤 「思想としての文学」
...」眩暈のこうした定着の仕方が彼のパラドックスの意味である...
戸坂潤 「思想としての文学」
...俗物さ自身のもつそうしたアイロニーやパラドックスなどはどうでもよい...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...ここに一種妙なパラドックスとでも云いましょうか...
夏目漱石 「現代日本の開化」
...こう云うのは明かにパラドックスである...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...しかるにこのパラドックスを道破(どうは)した者は天地開闢(てんちかいびゃく)以来吾輩のみであろうと考えると...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...*9パラドックスは遍在する...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...自分そのものまで撃滅してしまうがごときパラドックスさえ演ずる...
三好十郎 「恐怖の季節」
...――このパラドックスも桜の詠嘆とは言えない...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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