...若干気になっていた...
石川欣一 「比島投降記」
...酋長ロロをはじめますます陽気になってきた...
海野十三 「太平洋魔城」
...曲者は街道の方へ逃げる筈はありませんから」河野は意味あり気にいうのです...
江戸川乱歩 「湖畔亭事件」
...皇帝はどれを見ても一向気に入らぬらしかった...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...死様(しにざま)のむごたらしさを甚(ひど)く気に病むでゐたが...
薄田泣菫 「茶話」
...こんな事情で急に私は出かける気になった...
谷崎潤一郎 「吉野葛」
...不自然だったに違いないさ――さもなきゃクライマックスがあんなに一気に燃え上がるものか...
O. H. ダンバー O. H. Dunbar The Creative CAT 訳 「長い部屋」
...そんなことを気にする笹村の言い草がかえって不思議に思われた...
徳田秋声 「黴」
...それでもやはりたえず気にかかった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...もとよりしまいにはほんとうの神経の病気になった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...だが、幸いにして駒井甚三郎は、この時世を充分に見ていながら、病気にもならず、憤死することもないのは、要するに、前途に洋々たる新しい世界を見、その世界に精進(しょうじん)する鍵を、自分が握っているとの強い自信があるからです...
中里介山 「大菩薩峠」
...いい気になってつん出した途端を...
中里介山 「大菩薩峠」
...二十六年も娑婆(しゃば)の気を吸ったものは病気に罹らんでも充分死ぬ資格を具(そな)えている...
夏目漱石 「琴のそら音」
...遂に熱誠な勢力を以てそれを遂行する気になれなかつたのである...
夏目漱石 「それから」
...考へ直して正気に成つて...
樋口一葉 「うつせみ」
...忙し気に料理の皿を運んでゐます...
牧野信一 「舞踏会余話」
...万三郎はちょっと気にいらないという顔をした...
山本周五郎 「風流太平記」
...気に入るまで削り出した...
吉川英治 「宮本武蔵」
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