...性急にカラカラチリチリと乱れる他...
石川欣一 「可愛い山」
...棒の他端にある鈴を間断なくチリチリ鳴らす...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...きっと敵国へも攻撃をするにちがいない」チリチリチリンと電話のベルが鳴る...
海野十三 「ふしぎ国探検」
...焼けば焼くほどチリチリに縮みあがる肉の上に注ぎながら...
高見順 「如何なる星の下に」
...栃の木特有のチリチリした特徴があって...
高村光太郎 「回想録」
...ベルがチリチリンと鳴った...
田山花袋 「田舎教師」
...かなりピッチの高い共鳴器で聞くとチリチリチリといったように一秒間に十回二十回ぐらいの割合で断続する轢音(れきおん)が聞こえる...
寺田寅彦 「映画雑感(1[#「1」はローマ数字、1-13-21])」
...独楽はチリチリヽヽといふ微かな音を立ててシンミリ廻つた...
中原中也 「耕二のこと」
...伏鐘と頭株の十二三人は二階から物干に出てチリチリバラバラに逃げてしまいました...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...まわりの髪の毛が二銭銅貨大にチリチリに焦げている...
久生十蘭 「ノア」
...死なないものも火の勢いに恐れてチリチリバラバラに逃げ失せた...
夢野久作 「猿小僧」
...夜九時半頃、お湯に入りに来た河村さんたちもかえって、私は店をしめ、戸じまりをして二階へあがったら、チリチリチリ...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...プス……プス……焔(ほのお)は赤くなり、むらさき色になりしてゆくうちに、パッと部屋のなかが真暗になったせつな、チリチリッと、こまかい火の粉(こ)が、仏像からうつくしくほとばしりはじめた...
吉川英治 「神州天馬侠」
...猫(ねこ)はなおチリチリと逃(に)げだして...
吉川英治 「神州天馬侠」
...火縄(ひなわ)の火がチリチリと散ったせつなに...
吉川英治 「神州天馬侠」
...たみの黒髪にチリチリッと火が燃えついた...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...空気がチリチリ燃え...
吉川英治 「忘れ残りの記」
...チリチリンと呼出しを送って来たのです...
蘭郁二郎 「穴」
便利!手書き漢字入力検索