...辛子漬も菜漬もおしたじがないとうまくないので(といふのも私にはゼイタクだが)...
種田山頭火 「其中日記」
...これではゼイタクすぎる...
種田山頭火 「其中日記」
...ゼイゼイする息、しゃくり上げる笛のような泣き声、泥に突いた膝も、衣紋の乱れも、何もかも忘れてしまった母親の盲愛は、さすがの平次も長く見てはいられません...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...幕府以外の諸侯で最初に汽船を買入れたのはその翌文久元年に薩摩が英人リンゼイから十二万ドルで買った補助機関船「イングランド」だった...
服部之総 「咸臨丸その他」
...メフイストフエレスの叔父さん(ビゼイルバツブ)に襲はれたリムリヒ村のフアウスタスの館のそれのやうに巨大な木琴と化して狂騒曲を奏でてゐた...
牧野信一 「沼辺より」
...そのゼイゼイした声と一緒にお関を余程下等な感じの悪い女にさせて居た...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...それまではゼイタクと思っていらしったことを...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...きょうはすこしゼイタクをしてバラの花を二輪ぐらい買ったってよい...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...五百米(メートル)ばかり隔たった中央の大天幕の中に居る衛生隊司令官のワルデルゼイ軍医大佐の処へ挨拶に行って巨大な原油ストーブの傍に立ちながらもこのブルブルが続いていた...
夢野久作 「戦場」
...間もなく私の間近に接近して来たワルデルゼイ軍医大佐は...
夢野久作 「戦場」
...お互いにワルデルゼイ大佐の命令の意味がわからないまま...
夢野久作 「戦場」
...しかしワルデルゼイ軍医大佐は...
夢野久作 「戦場」
...その時にワルデルゼイ軍医大佐は...
夢野久作 「戦場」
...……ワルデルゼイ軍医大佐は元来...
夢野久作 「戦場」
...「あの帽子は東京で一番高価(たか)いゼイタクなものだったので...
夢野久作 「父杉山茂丸を語る」
...キンゼイ博士の“キンゼイ報告”などの書も...
吉川英治 「折々の記」
...――古典によれば――正成七千騎ニテ参向、ソノ勢(ゼイ)、殊(コト)ニ由々(ユユ)シクゾ見エタリ――とあるが、彼自身も以下の兵も、みな見じめな身なりで、しかもその大半が、まだ飢餓線上からよみがえったばかりの顔いろの悪い者やら、負傷者であったはずである...
吉川英治 「私本太平記」
...而かもその外國語にしても漢音呉音の差により一は「バンゼイ」と發音さるべく...
若山牧水 「樹木とその葉」
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