...ゼイゼイ息を切りながら姿を現わした...
海野十三 「恐怖の口笛」
...辛子漬も菜漬もおしたじがないとうまくないので(といふのも私にはゼイタクだが)...
種田山頭火 「其中日記」
...そして(ゼイタクをいつてすみませんが)煙草入に煙草があるならば...
種田山頭火 「其中日記」
...ゼイタクは一しほみじめですよ...
種田山頭火 「其中日記」
...夜が更けて、腹が空つたので、夜食を食べる、ゼイタクだな、とも思うたことである...
種田山頭火 「其中日記」
...ソレハ オホゼイノ マエデハ...
新美南吉 「ガチヨウノ タンジヨウビ」
...ゼイゼイする息、しやぐり上げる笛のやうな泣き聲、泥に突いた膝も、衣紋(えもん)の亂れも、何も彼も忘れてしまつた母親の盲愛は、さすがの平次も長く見ては居られません...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...此のやうなゼイタクも見逃し給へです...
林芙美子 「大島行」
...そんな女は今のロシヤにはゼイタク事なのでせう...
林芙美子 「シベリヤの三等列車」
...ゼイゼイと息を切ってそのふちにしゃがみ込むと...
久生十蘭 「魔都」
...メフイストフエレスの叔父さん(ビゼイルバツブ)に襲はれたリムリヒ村のフアウスタスの館のそれのやうに巨大な木琴と化して狂騒曲を奏でてゐた...
牧野信一 「沼辺より」
...サウゼイの『随得手録』第二輯に...
南方熊楠 「十二支考」
...どんなゼイをつくせばって...
三好十郎 「胎内」
...ワルデルゼイ軍医大佐は更に強く咳一咳した...
夢野久作 「戦場」
...ワルデルゼイ軍医大佐は...
夢野久作 「戦場」
...左右の舷側に吊した四隻のカッター端舟(ボート)はセイゼイ廿人も乗れる位のもので在ったろうか...
夢野久作 「爆弾太平記」
...ゼイ竹(ちく)やサン木(ぎ)を机にすゑた易者たちが五...
吉川英治 「折々の記」
...――古典によれば――正成七千騎ニテ参向、ソノ勢(ゼイ)、殊(コト)ニ由々(ユユ)シクゾ見エタリ――とあるが、彼自身も以下の兵も、みな見じめな身なりで、しかもその大半が、まだ飢餓線上からよみがえったばかりの顔いろの悪い者やら、負傷者であったはずである...
吉川英治 「私本太平記」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??