...セカセカと忙(せわ)し相にして見せる...
江戸川乱歩 「恐怖王」
...セカセカと尋ねる...
江戸川乱歩 「殺人迷路」
...やはり何となくセカセカして落ち着いた気分にはなれなかった...
谷崎潤一郎 「鍵」
...私はあんな風にセカセカされたのでは話がしにくい...
谷崎潤一郎 「細雪」
...井谷が余りセカセカするので...
谷崎潤一郎 「細雪」
...セカセカした早口で云った...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のおんな」
...裏口の方をセカセカとのぞいてみる...
徳永直 「冬枯れ」
...まるで大急ぎの用件でもある人のようにセカセカと歩く...
徳永直 「冬枯れ」
...西日が後れ毛の少し垂れ下つたのを透してるそれをみると――「さあ云へ」――今度は医者の方がセカセカした...
中原中也 「医者と赤ン坊」
...セカセカと追つて行く村雨の鐵です...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...禿頭から湯気を立てながらセカセカやってくるところなんぞは...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...セカセカと前のめりになりながら...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...いつも前屈みになってセカセカ歩く...
久生十蘭 「平賀源内捕物帳」
...いつものように前屈みになってセカセカと出て行った...
久生十蘭 「平賀源内捕物帳」
...セカセカと立ち上って...
久生十蘭 「平賀源内捕物帳」
...人目に立たぬうち――」広海屋はセカセカしくいった...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...房代の開けたドアからセカセカと入って来る...
三好十郎 「冒した者」
...「……そうかなあ……彼奴(あいつ)かなア……」セカセカと眼鏡をかけ直しながら三好はうなずいた...
夢野久作 「オンチ」
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