...主効、慢性阿片(あへん)、モルヒネ、パビナール、パントポン、ナルコポン、スコポラミン、コカイン、ヘロイン、パンオピン、アダリン等中毒...
太宰治 「虚構の春」
...芸術という料理の美味も時に人を酔わす、その酔わせる成分には前記の酒もあり、ニコチン、アトロピン、コカイン、モルフィンいろいろのものがあるようである...
寺田寅彦 「コーヒー哲学序説」
...コカインをのむこと以外には...
コナンドイル Conan Doyle 三上於莵吉訳 「黄色な顔」
...コカインと煙草の中毒者...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 加藤朝鳥訳 「橙の種五粒」
...時折コカインを飲む以外の悪癖はなく...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 三上於菟吉訳 「土色の顔」
...朝鮮事変というコカイン注射が切れたこの頃になって...
中谷宇吉郎 「科学は役に立つか」
...つまりコカインをやりだした...
久生十蘭 「南部の鼻曲り」
...要するにコカイン常習者の商標(ブランド)のようなものであったと後にして思いあたったわけである...
久生十蘭 「南部の鼻曲り」
...アラスカの雪(スノウ)は Snow は Snow でも本物の雪(スノウ)でけっしてコカインではない...
久生十蘭 「南部の鼻曲り」
...六カ月の間コカインと「親父の幽霊」から隔離され...
久生十蘭 「南部の鼻曲り」
...India Rubber と彫った小型の銀筥(ぎんばこ)の中の青墨をコカインに溶いて手の甲に塗ってみるなぞ...
夢野久作 「S岬西洋婦人絞殺事件」
...いずれも局部を麻痺させるためにコカインを使用したものらしくロスコー氏の背部のソレよりもかなり濃厚...
夢野久作 「S岬西洋婦人絞殺事件」
...A・C(コカイン)のスプレーで睡魔を防ぎながらヤットここまで書いて参りましたが...
夢野久作 「少女地獄」
...そうして尚その上に――鮮人朴友石は一種のコカイン中毒から来た殺人淫楽者で...
夢野久作 「暗黒公使」
...コカインを一筒注射すると...
夢野久作 「人間レコード」
...みんなお前のお得意のコカインの中毒患者にして次から次に自殺みたいな死に方をさせてしまった...
夢野久作 「継子」
...あの女がすすめてコカインの霧吹器(スプレー)で先生の鼻の穴を吹いて上げると瞬く間に鼻がスッと透って...
夢野久作 「継子」
...学者はコカインの白い粉を竹の先の綿につけては鼻の奥を掃除しながら...
横光利一 「馬車」
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