...ケロリとした顔をして...
池谷信三郎 「忠僕」
...帰ると直ぐ吹消してしまう本然坊主のケロリとした顔は随分人を喰ったもんだが...
内田魯庵 「淡島椿岳」
...ちっとも動じないケロリとした顔で...
高見順 「如何なる星の下に」
...だが婆さんはケロリとしたもんで...
高見順 「如何なる星の下に」
...『鈴』を膝(ひざ)の上に抱いてあやしながら余りにもケロリとした様子をしているので...
谷崎潤一郎 「細雪」
...ケロリとした顔で云うので...
谷崎潤一郎 「細雪」
...ケロリとしたようにすがすがしい朝が一ぱいに訪れていた...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「作男・ゴーの名誉」
...ケロリとした顔には思いの外真剣な色が動くようでもあります...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...何んか御用で」幸七のケロリとした顏には...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...昨夜の汚ない男の情熱なんかケロリとしたように...
林芙美子 「新版 放浪記」
...急にケロリとした顔をすると...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...「いいのよ」シヅはケロリとした顔で...
久生十蘭 「あなたも私も」
...急にケロリとした顔で...
久生十蘭 「魔都」
...「いけませんかねえ」ケロリとした顔で今松は...
正岡容 「寄席」
...」とケロリとした顏で...
三島霜川 「解剖室」
...所故(わざ)とケロリとした顏をして...
三島霜川 「平民の娘」
...あのお薬で吃逆は直(す)ぐ癒(なお)ったとみえてお代さんはケロリとした顔して大原さんの側に座っているのです...
村井弦斎 「食道楽」
...ケロリとした顔で立ち上がって...
吉川英治 「江戸三国志」
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