...兩親のあるか無いかも訊かれた...
石川啄木 「天鵞絨」
...小學校にゐる頃から聞いたんぢやないか? 兩面から論じなくちやあ議論の正鵠は得られない...
石川啄木 「我等の一團と彼」
...兩の肩をいからしてつき出す樣な眞似をしながら...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...此兩者の間には眞正なる精神的連鎖の慥に存在せることを感ぜざるを得ず...
イー、エー、ゴルドン 高楠順次郎訳 「弘法大師と景教との關係」
...兩方から小徑を埋めて傾いた芒の穗を蓙ですつて行く...
長塚節 「佐渡が島」
...肩(かた)にした鍬(くは)の柄(え)へおつぎは兩手(りやうて)を掛(か)けて居(ゐ)る...
長塚節 「土」
...さうなると、岡つ引より武者修行を差向けた方がいゝ」「口が惡いな親分、尤も此處から向う兩國までは一と走りだから、涙の乾く前に着くかも解らない」二人は無駄を言ひ乍ら、朝の街を飛ぶやうに、兩國橋を渡つて、地獄極樂の見世物の前に立つた時は、もう氣の早い客が、五六人寄せかけて居りました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...三千兩の行方が判らないとなると...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...五千兩と言ふと大金だ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...中は確か三百八十兩...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「五左衞門に二百兩の金を返して...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...まア精々五百兩か千兩といふところで御座いませう」主人久八が死に際に言つたといふ『七千兩』とは大分隔(へだた)りがあります...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...――私を兩國橋の下から拾ひあげて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...その口惜(くや)しいことと申しては――」主人はまだその五十兩を忘れ兼ねた樣子です...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...四養子の直之進は二十四五の青年で、文武兩道に秀で、部屋住みながら評判の男でした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「ところで三千兩はどうなつた...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...兩刄で長いものといふと槍の外にないが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...その同一面が自己性と他者性との兩契機より成立つことを要求し...
波多野精一 「時と永遠」
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美しい目鼻立ち あっちにもこっちにも 品質低下
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