...この兩詩人をば、匂ふ菫花、燃ゆる薔薇の如く並び立たせてもあるべきものを...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...街路の兩側には、門々に今を盛りと樺火が焚いてある...
石川啄木 「鳥影」
...隅田川の左岸、枕橋より鐘ヶ淵まで、凡そ一里の路、堤の兩側、みな櫻、これ向島也...
大町桂月 「春の郊外」
...襟を正して維盛が前に恭しく兩手を突き...
高山樗牛 「瀧口入道」
...兩者を對照して考ふる時には...
坪井正五郎 「コロボックル風俗考」
...冷たい兩手で叔父にしがみついた...
アネッテ・フォン・ドロステ=ヒュルスホフ Annette von Droste=Hulshoff 番匠谷英一訳 「ユダヤ人のブナの木」
...そこは同じ歐陽修が兩方に關係しても...
内藤湖南 「支那目録學」
...網元なんちふ奴等は一晩に三十兩も四十兩も遣つて騷ぐやうなことするからいつでも貧乏だ抔といふ話でダイトクモツコのことは明瞭ではなかつたが...
長塚節 「土浦の川口」
...三千兩の吊臺(つりだい)はその儘土間を通つて磨き拔いた茶釜の後ろ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...六百五十兩持つて來い...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...外に五千兩といふ大金を隱して置く場所はありません...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...五十兩の手切(てぎれ)をよこした時は...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...三百兩の金を返す工面もつきません...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...柏餅を一兩と買つて來る氣遣けえはねえ」平次は前掛を帶に挾んで路地の外へ驅け出して行く...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...兩手を縛られたまゝ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...金は六七十萬兩あつたといふことだ...
長谷川時雨 「花火と大川端」
...再(ふたゝ)び其兩眼(そのりやうがん)を見(み)ました...
レウィス、キァロル Lewis Carroll 丸山英觀訳 「愛ちやんの夢物語」
...個々の場合について兩者を區別するには良い眼をもたねばならぬ...
三木清 「人生論ノート」
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