...そいでも隠し事してると何処ぞオドオドした様子出るのんか...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...今年はちっとは母さんにも楽をさせられたのになア!」母親はオドオドして...
田山花袋 「田舎教師」
...襷を弄くりながらオドオドした調子で...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...オドオドしたその妻三枝子の眼...
野村胡堂 「水中の宮殿」
...すっかりオドオドしております...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...廊下に立つてオドオドしてゐるのは三十七八の良い女でした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...――それに間違ひはないだらうな」「へエ」時松はひどくオドオドして居ります...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...オドオドしながらやつて來ました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...オドオドと玉繭の着物の毳(けば)をむしりながら消え入りそうに肩をすぼめている...
久生十蘭 「魔都」
...脅えきってオドオドし...
久生十蘭 「淪落の皇女の覚書」
...今松はオドオドした...
正岡容 「寄席」
...まだお戻りになりませんのですよ」女中は不安らしくオドオドした様子で...
松本泰 「P丘の殺人事件」
...真青な顔をしてオドオドと戸口を視詰めていた...
松本泰 「P丘の殺人事件」
...眼を光らせて考へ込んでゐる)利助 ……(一人ごと)畜生め!雪 え? ……あんだよ? (オドオドした調子)利助 あんだ?雪 ……(利助を見るが...
三好十郎 「地熱」
...オドオドと仕置場の方を振向いて見下ろす者...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...何も知らないでオドオドしている近眼を暫くの間茫然と見詰めていたね...
夢野久作 「近眼芸妓と迷宮事件」
...やがてオドオドした魘(おび)えたような眼付きで...
夢野久作 「白菊」
...左次郎はオドオドしながら...
吉川英治 「醤油仏」
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