...その一代記は最もアイロニカルな時代の文化史的及び社会的側面を語っておる...
内田魯庵 「淡島椿岳」
...これはアイロニカルな小説だけれども...
江戸川乱歩 「探偵小説の「謎」」
...だから彼の悲劇は痛ましくもアイロニカルであって...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...ちょっとしたアイロニーを感じさせる...
寺田寅彦 「軽井沢」
...この種の言葉はアイロニーにすぎないと云ってもいい...
戸坂潤 「クリティシズムと認識論との関係」
...優れた批判家は天才的なパラドックスの発見者・アイロニーやユーモアの達人であって...
戸坂潤 「思想としての文学」
...イロニカルに云えば或る場合「戦状を新聞が現わすのでなくして...
中井正一 「「壇」の解体」
...それはイロニーであり...
中井正一 「リズムの構造」
...このアイロニーが絶えなかったものと見える...
中里介山 「大菩薩峠」
...書物を買うのはすこぶるアイロニーだ」「なぜ」宗近君は返事をする前に...
夏目漱石 「虞美人草」
...いいじゃないですか」「だからアイロニーさ...
夏目漱石 「虞美人草」
...イロニクティスという古代の鱈(たら)を釣ったり...
久生十蘭 「地底獣国」
......
逸見猶吉 「逸見猶吉詩集」
...アイロニイという一つの知的性質はギリシア人のいわゆるヒュブリス(驕(おご)り)に対応する...
三木清 「人生論ノート」
...たといアイロニイは稀(まれ)になっていないとしても...
三木清 「人生論ノート」
...」これは余りに廉価なるイロニイである...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...(アイロニイの調子...
森林太郎 「ロビンソン・クルソオ」
...一つの小さな反語的(アイロニカル)な存在ではあるまいかというような...
夢野久作 「暗黒公使」
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