...泣きわめく遺族に取り囲まれたうつろな死骸(しがい)のように...
有島武郎 「或る女」
...ざわめくと言って了えばそれ迄だが...
石川欣一 「可愛い山」
...義雄が時々氣ちがひのやうに泣きわめくお鳥をなだめることもあると...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...一度聞いたら、一月も二月も耳に残るような恐ろしい声で、わめくのである...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...兄弟!』とリシャールに向かってわめく...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...かすかに物のざわめく気配(けはい)です...
豊島与志雄 「白い朝」
...何やらお経のやうな文句をわめくやうに唱へてゐる声がしてゐましたので...
新美南吉 「鳥右ヱ門諸国をめぐる」
...わめくの騷ぎですが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...道路工夫はわめく...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...わめく形相さまざまの人間として解放した...
宮本百合子 「現代の主題」
...紙芝居君!(後ろを振返つてわめく...
三好十郎 「妻恋行」
...太鼓を打ち鳴らしてわめくという...
武者金吉 「地震なまず」
...蜂にさされたるのみにて泣きわめく……...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...日の暮れ方とにはことに大声でわめくことになっている...
柳田国男 「こども風土記」
...ずたずたにしてくれねば腹がいえん!」と、わめくのである...
吉川英治 「新・水滸伝」
...邸内にはまだ四郎のわめくのが...
吉川英治 「親鸞」
...わめく者、うめく者が、戦場のごとく入り乱れていて、重喜の驚きを、呆然(ぼうぜん)のままにさせてしまった...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...こう彼がわめくと...
吉川英治 「宮本武蔵」
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