...又一しきり風のやうなざわめく音が起り出した...
芥川龍之介 「舞踏会」
...男のわめく声が聞こえてきた...
ハーバート・ジョージ・ウエルズ 海野十三訳 「透明人間」
...わめくのであった...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
......
高見順 「死の淵より」
...子供も這ひだしてわめく...
種田山頭火 「行乞記」
...『父ちゃん』とあの子がわめくのでございます...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...例の食堂に、今日は七兵衛という珍客を一人加えて、七兵衛が、全く勝手が違って戸惑いをするほどの変った形式で、食事を進めていると、さきほどから気がかりになるのは、程遠からぬ物置で、泣きわめく声...
中里介山 「大菩薩峠」
...徒(いたず)らに叫びわめくのみでありました...
中里介山 「大菩薩峠」
...早く」徳右衞門が必死にわめくと...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...大地を蹴つて泣きわめくのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ちよいと見て下さい」とわめくのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ざわめく音や話し声が聞えていたが...
ニコライ・ゴーゴリ 平井肇訳 「外套」
...さがして来て! どんな礼でもその人にしましょうほどに――」妻女が足ずりしてわめくさまは...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...泣きわめく女房――広海屋は...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...折角(せっかく)二人して、いい玉を、わたくしのところへ連れて来てくれたのだからさ」お三婆に、重ねていわれて、法印、ちょいと、仕置きの手をためらったところを、さては、この坊主、婆さんに、何か弱い尻でもあって、手出しが出来ないものとでも見まちがったか、丑――「何の、この坊主、邪魔立てひろげやがって――」と、わめくと、振りはらって、歯をかんで、又も、打ちかかってゆく...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...篠竹にざわめく夕風が凍みついてくるだけである...
室生犀星 「星より來れる者」
...蜂にさされたるのみにて泣きわめく……...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...すなわち孕み女を出せとわめくのである...
柳田国男 「こども風土記」
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