...嫁入のさきざきで子供を四人も生んだけれ共みんな女なんで出る段につれて来てその子達も親のやっかいになって育て居たけれどもたえまなくわずらうので薬代で世を渡るいしゃでさえもあいそをつかして見に来ないのでとうとう死ぬにまかせる外はない...
井原西鶴 宮本百合子訳 「元禄時代小説第一巻「本朝二十不孝」ぬきほ(言文一致訳)」
...さらば何を食い何を飲みなにを衣(き)んと思いわずらうなかれ...
内村鑑三 「基督信徒のなぐさめ」
...それこそ「心には悩みわずらう」事の多いゆえに...
太宰治 「桜桃」
...心には悩みわずらう...
太宰治 「渡り鳥」
...われら何を食い何を飲み何を着んかと言いて思いわずらうことなかれ...
永井隆 「この子を残して」
...肉体について思いわずらうことがなくなれば――?」「霊魂について考えるよりほかに仕方はありませんね...
永井隆 「この子を残して」
...歩みわずらうせいでしょう...
中里介山 「大菩薩峠」
...どうしても半七さんの安否を思いわずらうようなセンチメンタルの人となるのを...
中里介山 「大菩薩峠」
...病みわずらうたかれの性的な発作がだんだんに平常のかれ以上のかれに惹き上げつつあるのであった...
室生犀星 「幻影の都市」
...(c)未来*を思いわずらう心は不幸なり(セネカ)...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...絶えずそんなに遠い先のことを思いわずらうのは馬鹿げていよう...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...いささかもその理由について思いわずらうことのない人々こそ幸福である...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...(c)いまだその必要もなきに思いわずらうは...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...これには咳をわずらう人が祈願をして...
柳田國男 「日本の伝説」
...想いわずらうなどという遊戯はついぞ心に求めたことがない...
吉川英治 「私本太平記」
...一度はわずらう病気だよ...
吉川英治 「親鸞」
...昼間の長い退屈にわずらうと...
吉川英治 「親鸞」
...まだ見ぬ母を一目でもと恋いわずらう過去への儚(はかな)い痴児のこの悩みを...
吉川英治 「源頼朝」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??