...「だれがもうこんなわがままな人の所に来てやるものか」そう思いながら...
有島武郎 「或る女」
...「食べない……食べない……御飯でなくってはいやあだあ」葉子の声の下からすぐこうしたわがままな貞世のすねにすねた声が聞こえたと葉子は思った...
有島武郎 「或る女」
...わがままな楽天家です...
太宰治 「きりぎりす」
...決して自分勝手のわがままな祈願をしているのではない...
太宰治 「作家の手帖」
...わがままなんだよ...
太宰治 「新ハムレット」
...わがままな気取りだ...
太宰治 「正義と微笑」
...苦労にやつれた姉娘とほがらかでわがままな末のモダーン娘との中に立つ姉妹思いのお染の役がオリジナルな表情の持ち主で引き立っている...
寺田寅彦 「映画雑感(4[#「4」はローマ数字、1-13-24])」
...あたしは肚(はら)の悪いわがままな女ですからね...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...クリストフは生来わがままな子だから...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...ただのわがままな人とばかり解釈していては...
夏目漱石 「行人」
...また働かないというはなはだわがままな自己本位の家業になっている...
夏目漱石 「中味と形式」
...人間も随分わがままなものですよ...
夏目漱石 「門」
...こうまんでわがままな...
ペロー Perrault 楠山正雄訳 「灰だらけ姫」
...奴はわがままな男で...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...無法なことをして大事な手紙を隠させるようなしぐさも皆自分がつけさせたわがままな癖であると思うと...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...ずいぶんわがままなことも許されて来たのである...
山本周五郎 「日本婦道記」
...傲岸(ごうがん)でわがままな相手の前に額(ひたい)をすりつけ...
吉川英治 「新書太閤記」
...「先(せん)からわがままなお米さんではあったけれど...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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