...艇のつないである湾の方へよたよた歩いていった...
海野十三 「恐龍艇の冒険」
...そして同じく――けれどもこれはよたよたの足どりと...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...讓はよたよたと後へ引きずられた...
田中貢太郎 「蟇の血」
...妻はよたよたと走って来て階子を取り除けたが...
田中貢太郎 「死体の匂い」
...満腹のあまりよたよたしながら...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「妻」
...よたよたしていつでも秀子にさえまけた...
壺井栄 「大根の葉」
...お豊を載せた老車夫は梶(かじ)を振りながらよたよた歩いて橋を渡るや否や桜花の賑(にぎわ)いを外(よそ)に...
永井荷風 「すみだ川」
...起(た)ったらよたよたあるきたくなる...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...〈女傑(アマゾオヌ)〉号がよたよたと滑走路を走りはじめた...
久生十蘭 「だいこん」
...こんなよたよたのお老人(としより)が...
久生十蘭 「だいこん」
...彼のお説教を聞きながら好い気持に疲れてよたよたと脚を運んでいた三頭立(だて)の馬を...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...エルドレッド君、進めよう」二人は漆黒の息苦しい暗闇をかき分け、よたよた、ぐったりになって、全身汗まみれになった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「四日闇夜」
...ブランカのよたよたした四つ肢だけであったなら...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...よく見ると水には生気のない重いよたよたした波が...
室生犀星 「蜜のあわれ」
...勝手口へよたよたとはいって来...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...」母は矢代の傍へ力なくよたよたした膝で出て来て呟いた...
横光利一 「旅愁」
...笊(ざる)に一杯の土を抱えてよたよた運ぶ婆すら見えた...
吉川英治 「新書太閤記」
...荷を担(かつ)いでのよたよた歩き...
吉川英治 「新・水滸伝」
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