...よたよたと立上って...
泉鏡花 「歌行燈」
...婆さんはよたよた走りながら...
梅崎春生 「狂い凧」
...よたよたと歩いていった...
海野十三 「海底都市」
...よたよたと歩くような跫音(あしおと)が聞えた...
田中貢太郎 「黄燈」
...満腹のあまりよたよたしながら...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「妻」
...足下をよたよたと歩き回る鵞鳥にふと目がとまりました...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「蒼炎石」
...母のいる所までよたよた歩いて来て...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...――ワーリャはよたよた歩いてきて...
林芙美子 「シベリヤの三等列車」
...よたよたと虚脱の足どりで歩いて行く...
原民喜 「永遠のみどり」
...若々しい緑のペンキで塗られたトラックはよたよたと車体をくねらせ...
火野葦平 「糞尿譚」
...よたよたと歩いてゐた...
牧野信一 「驚いた話」
...そのまゝよたよたと河堤の松林を縫つて...
牧野信一 「鬼の門」
...つみ石の上をよたよたと歩いているではありませんか...
セルマ・ラーゲルレーヴ Selma Lagerlof 矢崎源九郎訳 「ニールスのふしぎな旅」
...勝手口へよたよたとはいって来...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...老人はよたよたとどこかへ逃げ去ったのである...
山本周五郎 「長屋天一坊」
...どうやらよたよた乗れることになり...
山本笑月 「明治世相百話」
...笊(ざる)に一杯の土を抱えてよたよた運ぶ婆すら見えた...
吉川英治 「新書太閤記」
...よたよた這い上がった十歳の稚僧(ちそう)に...
吉川英治 「親鸞」
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