...もうよそうとも言えないので...
鈴木三重吉 「千鳥」
...そのにせもの勤めをよそうとはせず...
太宰治 「虚構の春」
...もう遊びはよそう...
太宰治 「新釈諸国噺」
...浪子の黒髪(かみ)をかいなで「ああもうこんな話はよそうじゃないか...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...上野はもうよそう...
夏目漱石 「野分」
...いよいよそうかと正式に田口から質問を掛けられて見ると...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...はっと息を呑んで其の儘注視して居りますと、先ず泣き歇(や)んだ男が、鼻を鳴らし乍ら、泣くのよそう、ね、泣くのよそうよ、と妻の背を擦(さす)りつつ優しく劬(いた)わり始めたのであります...
西尾正 「陳情書」
...櫃(ひつ)によそう時は...
林芙美子 「朝御飯」
...……よそうか...
正岡容 「寄席」
...現在では飯をよそうのはシャモジ...
柳田国男 「木綿以前の事」
...「鴨はよそう、……」...
山本周五郎 「日本婦道記」
...もうこの話はよそう...
山本周五郎 「花も刀も」
...また千余艘(よそう)...
吉川英治 「私本太平記」
...またはその日の予想(よそう)や往年(おうねん)の思い出ばなしなどで...
吉川英治 「神州天馬侠」
...喧嘩腰はよそうぜ...
吉川英治 「新・水滸伝」
...自分があんなに云って酒を出させて措(お)きながら、その酒が出ると、『御主君の服喪(ふくも)にある其許(そこもと)に、こう酌いだら、悪かろうな、よそうか』と、云うのである...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...「よそうよ」「そんなことをおっしゃらずにさ...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...「よそう、よそう、そんなくだらぬ迷いは」と、東儀三郎兵衛は思い直して、いそぎ足に奉行所へ帰った...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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