...作のよしあしは別として好き...
泉鏡花 「いろ扱ひ」
...第八衣服(いふく)の精粗美惡(よしあし)は人(ひと)の分限(ぶんげん)に依(よ)ると雖(いへど)も...
關寛 「養生心得草」
...おのれの作品のよしあしをひとにたずねることに就いて自分の作品のよしあしは自分が最もよく知っている...
太宰治 「もの思う葦」
...世の中は不昧因果の小車やよしあし共に廻りはてぬると...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...どうも枕がいけない、旅ではずゐぶん枕のために苦労した、枕のよしあし、といふよりもすききらひが私の一日、いや一生を支配するのである!・日照雨ぬれてあんたのところまでふつたりはれたり傘がさせてよろこぶ子・鳴いてきてもう死んでゐる虫だ□・さみしうてみがくひとりがさみしうなると、私はキツパチをみがいてゐる、だからキツパチのツヤ即ワタシのサミシサである...
種田山頭火 「行乞記」
...そのよしあしはともかくとして...
壺井栄 「二十四の瞳」
...その品に天地の好悪(よしあし)が出来ると同じことに...
中里介山 「大菩薩峠」
...石の善悪(よしあし)はきっとわかる...
夏目漱石 「三四郎」
...親分の顏のよしあしも...
長谷川時雨 「凡愚姐御考」
...顔のよしあしは如何(どう)でも...
長谷川時雨 「マダム貞奴」
...それから両親の身持のよしあしまで詳しく認ためてあったが...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...紅茶の好悪(よしあし)を飲別ける事も出来...
二葉亭四迷 「浮雲」
...よしあしがいっていられる場合ではないのであった...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...よしあしがあるが...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...性格のよしあしで尊重すべき女と...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...石碣村(せっかそん)の葭芦(よしあし)しげき一漁家のうちでも...
吉川英治 「新・水滸伝」
...トゥウルウズの鵞鳥は、道順も、草のよしあしも、小屋へ帰る時刻もちゃんと知っている...
ルナール Jules Renard 岸田国士訳 「博物誌」
...またその筆致のよしあしは別として...
若山牧水 「樹木とその葉」
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