...何かとよく気がつくものでございますから...
芥川龍之介 「地獄変」
...おまけに万事によく気がつく方なので...
薄田泣菫 「茶話」
...心の底にはあの年ごろでよく気がつくと暗に白状せしこともありしが...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...よく気がつくのですから...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...いま、じッきお相手してあげますから、ちッと待っていらッしゃい……もうじき、お琴さんも見えましょうから、そうしたら、みんなで一杯のみましょう」雛壇の瓶子(へいし)を指さし、「あッちのほうには、そのつもりで、そっと辛いのを仕込んでおきましたのさ」「ほッほ、いつもながら、よく気がつくの...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...その方が、御面倒が無くってようござんしょうから――」「なにから何まで、よく気がつくな、いやそれが女子(おなご)――女子のいない家は、荒れ野のようなものと、昔からいうが、もっともだ」「先生は、なぜ御妻帯なさらないのでございます? へえ、お酌――」平馬は、楽しげに、杯をうけて、「なぜと申して、拙者も、これまでは、武芸修業に、心魂を打ち込んで暮していたでな――ところがやはり男よ、このごろは、どうも不自由な気ばかりしてならぬ...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...「よく気がつく」「云うことは立派なもんじゃ」その他等々はそれなのだからと素直な結論にゆかないで...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...後でよく気がつくと...
室生犀星 「蜜のあわれ」
...(b)これは世間の有様を見ていてよく気がつくことだが...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...細かいところへよく気がつく性質だと仰しゃった...
山本周五郎 「日本婦道記」
...なかなかよく気がつく...
吉川英治 「新・水滸伝」
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