...やり手は表向きでは正直で合法的な会社を表示していながら...
フレデリック・アークム Fredrick Accum 水上茂樹訳 「食品の混ぜ物処理および調理の毒物(1820)」
...気前のすぐれたやり手な女で...
伊藤左千夫 「隣の嫁」
...俺より外にやり手がないんだから...
海野十三 「空中漂流一週間」
...やり手婆あが俺たちを「引き付け」に導いた...
高見順 「いやな感じ」
...「この土地では、そんな遊びは無理ですねえ」私娼窟(ししょうくつ)ならできるかもしれないがと、やり手は言った...
高見順 「いやな感じ」
...いい子を世話してくれ」と砂馬はやり手婆あに言った...
高見順 「いやな感じ」
...やり手らしい五十先の肥つた丈の低い女が出て来て...
田山録弥 「一室」
...かつては彼も非常なやり手で...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「妻」
...たれも穴を掘ってやり手がねえんでございます――といって...
中里介山 「大菩薩峠」
...それから「おゝ痒(かい)い」とぴしやり手(て)で蚊(か)を叩(たゝ)いた...
長塚節 「土」
...やり手らしい氣魄(きはく)がありまます...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...下女のお新は相当のやり手で...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...男まさりのやり手らしく見えます...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...あなた以上に賢明なやり手は望めないし...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「盗まれた手紙」
...やり手かも知れませんが...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「鉄面皮」
...ぼんやり手燭にぼやけて烟(けむ)ってみえた...
室生犀星 「蛾」
...どれもなかなかのやり手であったが...
柳田国男 「故郷七十年」
...赤ん坊は誰も名前の付けてやり手がないまんまズンズンと大きくなって行きます...
夢野久作 「霊感!」
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