...タヌキのやぶにらみという...
海野十三 「宇宙の迷子」
...斜視(やぶにらみ)と鼻の低いのとがあるものだ...
薄田泣菫 「茶話」
...やぶにらみでのぞきこませることだろう...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...やぶにらみのペトルーシカは...
アントン・チェーホフ 神西清訳 「桜の園」
...鼻はひどい段鼻だしそれに眼といったら気味の悪るいほどひどい籔睨(やぶにらみ)で...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「見えざる人」
...私が一般に西洋映画に対して常に日本映画を低く評価するような傾向を自覚するのは畢竟(ひっきょう)私もまたこのようなやぶにらみの眼病にかかっているせいであるかとも考えてみる...
寺田寅彦 「映画雑感(1[#「1」はローマ数字、1-13-21])」
...それをいいかげんなほんの一面的なやぶにらみの注解をつけて片付けてしまうのではせっかくのおとぎ話も全く台無しになってしまう...
寺田寅彦 「さるかに合戦と桃太郎」
...そのやぶにらみの一例としては...
寺田寅彦 「物理学圏外の物理的現象」
...しかし心理学的連想の実例を捜している一学究としてあらゆる芸術的の立場を離れて見たやぶにらみの目には...
寺田寅彦 「連句雑俎」
...かみさんは藪睨(やぶにらみ)で...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...つまりやぶにらみになって……」彼はいままでに思ってもみなかったことを言ってから...
富ノ沢麟太郎 「あめんちあ」
...大きな眼鏡の後ろから斜視(やぶにらみ)する大きな眼...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...斜眼者(やぶにらみ)の眼鏡(めがね)...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...それが忌(い)むべき藪睨(やぶにらみ)であった...
夏目漱石 「満韓ところどころ」
...」「やぶにらみじゃ買い手がねえや!」「これだって好きだって人があるんだからね...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...片方の眼が少しやぶにらみで...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...やぶにらみに受持教師の顔色をうかがっていた...
本庄陸男 「白い壁」
...それなのにものの一間もがたがたと床を踏んだかと思うと踵(きびす)をかえして大胆に私を藪睨(やぶにらみ)して...
吉行エイスケ 「孟買挿話」
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