...藪入(やぶいり)に新橋を見た素丁稚(すでっち)のように難有(ありがた)いもんだと思っているのか...
泉鏡花 「婦系図」
...藪入(やぶいり)の田舎の月の明るさよ昭和十年一月十日 第二回同人会...
高浜虚子 「五百句」
...藪入(やぶいり)や母にいはねばならぬこと一月二十五日 「玉藻十句集(第二十四回)」石はうる人をさげすみ寒鴉(かんがらす)紅梅の旧正月の門辺(かどべ)かな一月二十六日 丸之内倶楽部俳句会...
高浜虚子 「五百五十句」
...此処(ここ)其処に藪入姿(やぶいりすがた)の小さな白足袋があるく...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...仕着せの浴衣単衣で藪入(やぶいり)に行く奉公男女の影や...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...年に二度の藪入(やぶいり)がございます...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...藪入(やぶいり)の夢や小豆(あずき)の煮えるうち藪入で休暇をもらった小僧が...
萩原朔太郎 「郷愁の詩人 与謝蕪村」
...安兵衛 とんだ藪入(やぶいり)だ...
長谷川伸 「沓掛時次郎 三幕十場」
...一月十六日(火曜)今日はやぶいりで書入れ...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...又やぶいりとあって...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
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正岡子規 「俳人蕪村」
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正岡子規 「俳人蕪村」
...いくら忙しい奉公人でも盆と正月に藪入(やぶいり)があるけれども私たちばかりは一年中休みなしだ...
村井弦斎 「食道楽」
...藪入(やぶいり)の日の外には容易に内へは帰られぬことに極まっていた...
森鴎外 「雁」
...現に関西では盆正月の藪入(やぶいり)がゲンゾ...
柳田国男 「木綿以前の事」
...参吉はやぶいりで帰って来た...
山本周五郎 「落葉の隣り」
...「やぶいりに会おう」三それから三年経った秋...
山本周五郎 「落葉の隣り」
...――」「今年の正月のやぶいりのときよ」とおひさは云った...
山本周五郎 「落葉の隣り」
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