...お職人が念のために、分け目を熟(じっ)と瞻(み)ると、奴(やっこ)、いや、少年の助手が、肩から足の上まで刷毛(はけ)を掛ける...
泉鏡花 「薄紅梅」
...奴(やっこ)は遁(に)げ足を向うのめりに...
泉鏡花 「海異記」
...奴(やっこ)寝ろい...
泉鏡花 「海異記」
...それから奴(やっこ)(鰻屋)...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...ロミオが足下(おぬし)の奴(やっこ)なものか?何時(いつ)足下(おぬし)が給服(しきせ)を着(き)せた? はて...
シェークスピヤ William Shakespeare 坪内逍遙訳 「ロミオとヂュリエット」
...やっこさん俺のことを...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...やっこさん、がちゃがちゃをやめてしまった...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...奴(やっこ)さん昨日と同じように今日もきれいだった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...奴(やっこ)の尻の寒晒(かんざら)し...
永井荷風 「洋服論」
...古川の英次という三下奴(さんしたやっこ)です...
中里介山 「大菩薩峠」
...あたしのお奴(やっこ)を片っぽとってしまった...
長谷川時雨 「旧聞日本橋」
...掴ませようものなら――それこそやっこさんずっとおとなしくなるにきまっている...
ニコライ・ゴーゴリ 平井肇訳 「外套」
...言うなれば奴(やっこ)さんが短編小説等を腕試したんだろう」と警部補が文書をチラ見して言った...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「ギルレイ」
...ゆき子は、井戸端の小さい草堤を、親しさをあらわした大業さで、やっこら、とまたぎのぼり、「おおかたこんなことだろうと思って、お八つをこしらえて来たわ」メリンス風呂敷の小重箱をさし出した...
「鏡の中の月」
...泰子はいいあんばいに順調でこの頃は私が「やっこちゃん遊びましょう...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...あばよ』毘沙門前(びしゃもんまえ)の奴茶屋(やっこぢゃや)をすたすたと曲がって行く...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...やっこ凧、武者凧、とんび凧、お多福凧、字凧、二枚半、三枚半の大凧など、ああいう春景色も、過去になった、歴史の永遠な空のあれも一コマである...
吉川英治 「随筆 新平家」
...奴(やっこ)さん...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
便利!手書き漢字入力検索