...「すると奴(やっこ)さん苦しいものだから...
泉鏡花 「活人形」
...平胡坐(ひらあぐら)でちょっと磁石さ見さしつけえ、此家(ここ)の兄哥(あにや)が、奴(やっこ)、汝(てめえ)漕げ、といわしったから、何の気もつかねえで、船で達者なのは、おらばかりだ、おっとまかせ...
泉鏡花 「海異記」
...金満の奴(やっこ)さん恩儀を思つて...
泉鏡花 「海城発電」
...奴凧(やっこだこ)や風船なら知らぬこと...
海野十三 「鞄らしくない鞄」
...奴(やっこ)さん...
江戸川乱歩 「接吻」
...奴(やっこ)さんは顫(ふる)ひだしたが...
田中貢太郎 「雨夜草紙」
...ロミオは足下樣(おぬしさま)のお抱奴(かゝへやっこ)ぢゃ...
シェークスピヤ William Shakespeare 坪内逍遙訳 「ロミオとヂュリエット」
...奴(やっこ)さん昨日と同じように今日もきれいだった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...外題(げだい)を『出世奴孫子軍配(しゅっせのやっこそんしのぐんばい)』といって秀吉を主人公として作ったものであった...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...たとえば女を三字集めた姦(かん)、両男(りょうだん)の間に女を(はさ)んだ嬲(なぶる)(もっともこれは女のほうより左右(さゆう)にある男のほうが罪あるに相違ない)、奴(やっこ)、妄(みだる)、奸(みだす)、妨(さまたげる)、妖(わざわい)、妬(そねむ)、婪(むさぼる)、嫉(ねたむ)のごときは悪い意味である...
新渡戸稲造 「自警録」
...奴(やっこ)さん...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...糸鬢奴(いとびんやっこ)の仮髪(かつら)を見せ...
三木竹二 「両座の「山門」評」
...恋のやっこになってござるとナ...
宮本百合子 「葦笛(一幕)」
...おッ! と叫んで、とっさにバッバッと五、六歩、舞台袖のところまで飛退る喜造、突出した抜身越しにすかして見る)喜造 おう、やっこ、待てっ!男 (見すましてチョッと立止った後)ガッ! (と叫んでドッと体当り...
三好十郎 「斬られの仙太」
...「やい奴(やっこ)...
山本周五郎 「さぶ」
...奴(やっこ)茶屋から西へ四...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...雪解(ゆきげ)をもつかと思われるほど冷(ひ)やっこい...
吉川英治 「平の将門」
...金持は出すと思うね」「奴(やっこ)さんたち...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「ぶどう畑のぶどう作り」
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