...子を育てないやつは社会のやっかい者だ...
伊藤左千夫 「去年」
...かりそめにもわが子をやっかいに思うたことを深く悔い泣いた...
伊藤左千夫 「去年」
...嫁入のさきざきで子供を四人も生んだけれ共みんな女なんで出る段につれて来てその子達も親のやっかいになって育て居たけれどもたえまなくわずらうので薬代で世を渡るいしゃでさえもあいそをつかして見に来ないのでとうとう死ぬにまかせる外はない...
井原西鶴 宮本百合子訳 「元禄時代小説第一巻「本朝二十不孝」ぬきほ(言文一致訳)」
...厄介千万(やっかいせんばん)じゃないか...
海野十三 「爆薬の花籠」
...あのような手数のかかる厄介(やっかい)な娘(こ)を...
谷崎潤一郎 「細雪」
...厄介(やっかい)なことになりまんがな...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のおんな」
...何か厄介者(やっかいもの)でも養っていたようにくやしがって...
徳田秋声 「新世帯」
...やっかい者だとて冷たい目で見られ...
永井隆 「この子を残して」
...ただ自分の家の厄介(やっかい)ものという名があるだけである...
夏目漱石 「行人」
...こいつはやっかいだとじゃぶじゃぶやっていると...
夏目漱石 「三四郎」
...重吉というのは自分の身内ともやっかいものともかたのつかない一種の青年であった...
夏目漱石 「手紙」
...反駁(はんばく)するのはむずかしいね」「厄介(やっかい)だな...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...幅の狭(せば)い帯を締めて姉様(あねさま)を荷厄介(やっかい)にしていたなれど...
二葉亭四迷 「浮雲」
...それでもわたしたちはろうそくというやっかいな問題があるので...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...不意にお宅で御厄介(ごやっかい)になることになりましてから...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...あなたの厄介(やっかい)になるのが最もよいと思う」と源氏は言うのであった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...そして、その時は、青鷺(あおさぎ)の三蔵が恃(たの)みだったが、いまは、うるさい、やっかい者と、眉をひそめた...
吉川英治 「新書太閤記」
...ぼくにははなはだやっかいである...
吉川英治 「随筆 新平家」
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