...酒のために警察の厄介(やっかい)になり...
内田魯庵 「硯友社の勃興と道程」
...上陸は不可能です」「厄介(やっかい)なことを云うねえ...
海野十三 「戦時旅行鞄」
...もうこんなところに御厄介(ごやっかい)になっとることあらへんしい...
海野十三 「蠅男」
...仙台(せんだい)の妹の家に今までやっかいになっていたのさ」「へえーッ...
海野十三 「一坪館」
...自分でそのやっかいな計算をやって一覧表を作成した...
大下宇陀児 「乱歩分析」
...あのような手数のかかる厄介(やっかい)な娘(こ)を...
谷崎潤一郎 「細雪」
...トーキーというものはたいへんやっかいな問題に出会うであろうが...
寺田寅彦 「耳と目」
...わしは君の厄介(やっかい)になるだろうと思うがね」「まったくそうです」と...
ドイル Arthur Conan Doyle 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...何か厄介者(やっかいもの)でも養っていたようにくやしがって...
徳田秋声 「新世帯」
...次ぎには畑仕事で始終厄介(やっかい)になる隣字(となりあざ)の若者等を案内した...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...余等はY君の家に一夜厄介(やっかい)になった...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...こんな古道具はすっかり厄介払(やっかいばらい)をしてやると言った時...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...「厄介(やっかい)だな」時間通りに起きた津田は...
夏目漱石 「明暗」
...前と後(うし)ろの間違だけであの声の出る所へ行く事が出来なかったのです」寒月はにやにや笑いながら例のごとく羽織の紐(ひも)を荷厄介(にやっかい)にしている...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...何ごとについても明白なる意思を発表するものは神経質かあるいは小心なる厄介者(やっかいもの)である...
新渡戸稲造 「自警録」
...三晩ほど御やっかいになりますといいました...
林芙美子 「お父さん」
...「やっかいですって...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...さても厄介(やっかい)厄介...
吉川英治 「私本太平記」
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