...家中(うちじゅう)がどれほど猫を荷厄介(にやっかい)にして心配したか知れない...
内田魯庵 「二葉亭余談」
...じつに厄介(やっかい)なやつだ」と...
海野十三 「火薬船」
...季題は厄介(やっかい)なものではなくて...
高浜虚子 「俳句への道」
...「はからずご厄介(やっかい)に……」道家は先ず矢と矢筒を壁に立てかけ...
田中貢太郎 「赤い土の壺」
...厄介(やっかい)なことになりまんがな...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のおんな」
...先生の宅(うち)に厄介(やっかい)になっていたものなどは...
夏目漱石 「ケーベル先生の告別」
...もうご厄介(やっかい)になってるわけにゆかないから」「あなたはお嫁には行かないんですか」「行きたい所がありさえすれば行きますわ」女はこう言い捨てて心持ちよく笑った...
夏目漱石 「三四郎」
...ようやくこの厄介者(やっかいもの)を退去させた...
夏目漱石 「明暗」
...だからこういう人というものは寔(まこと)に厄介(やっかい)なもので...
夏目漱石 「模倣と独立」
...三晩ほど御やっかいになりますといいました...
林芙美子 「お父さん」
...ごった返している人込みのあいだを押し分けてゆく厄介(やっかい)さも...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「ウィリアム・ウィルスン」
...やっかいばらいができるのだからね」と老人(ろうじん)は言った...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...これはわたしたちの仕事にはじつにやっかいなことであった...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...ひょっとしたら当地の警察がやっかいなんですか...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...こまごま何がない彼がないで案外やっかいなものよ...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...御厄介(ごやっかい)ながら」と...
吉川英治 「剣の四君子」
...歴史でもなかなかやっかいな“謎”の局面ですが...
吉川英治 「随筆 新平家」
...自分で厄介者(やっかいもの)だっていうことがわかったら...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??