...するとある寂しい町の角(かど)に蚊のようにやせた河童(かっぱ)が一匹...
芥川龍之介 「河童」
...」「死亡証明書を持っているかね?」やせた河童は腹の袋から一枚の紙をとり出しました...
芥川龍之介 「河童」
...やせた中年の男に視線がとまると...
有島武郎 「或る女」
...やせた松が一本生えていた...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...狐の様な感じのやせた男だった...
江戸川乱歩 「一寸法師」
...かれの蒼白(あおじろ)い髪の生(は)えたすらりとやせた姿はいつも夕暮れの空気の中にあざやかに見えた...
田山花袋 「田舎教師」
...やせた人たちはふんがいしました...
豊島与志雄 「エミリアンの旅」
...エミリアンはやせた人たちの話をきいて...
豊島与志雄 「エミリアンの旅」
...あたりの灌木(かんぼく)はいうにいわれぬ狂暴さでそのやせた小さな枝をふり動かしていた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...やせた肩はシャツから現われ...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...やせた変な形の藪(やぶ)が木立ちの薄い所で音を立てていた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...やせた首筋のしわは見るも痛ましいほどだった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...やせたことはすでに知っていたが...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...そのやせた顔の皺のより工合や...
中島敦 「斗南先生」
...△寒水春なれば小椿おちて山吹の黄をもつ流その流背戸を走れるいまやせたり...
萩原朔太郎 「斷調」
...娘のほうは蒼白いひ弱い顔とやせた高すぎる肩とを持っている...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...そこには鶴のようにやせた十二...
室生犀星 「或る少女の死まで」
...小柄なやせた娘で...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
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