...と自暴糞(やけくそ)な考へを起したが...
石川啄木 「病院の窓」
...妙なやけくそみたいな調子になって...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...自棄糞(やけくそ)に高い声で喋り出した...
大阪圭吉 「カンカン虫殺人事件」
...やけくそになって...
太宰治 「おしゃれ童子」
...やけくそになっているとしか思えません...
太宰治 「おしゃれ童子」
...左様、たしかに、やけくそです...
太宰治 「駈込み訴え」
...やけくそに似た大きい声で言つた...
太宰治 「清貧譚」
...私はやけくそで、突拍子ない時に大拍手をしてみたり、ろくに聞いてもいない癖に、然(しか)りとか何とか、矢鱈(やたら)に合槌打ってみたり、きっと皆は、あの隅のほうにいる酔っぱらいは薄汚いやつだ、と内心不快、嫌悪の情を覚え、顰蹙(ひんしゅく)なされていたに違いない...
太宰治 「善蔵を思う」
...やけくそを起していたのだ...
太宰治 「東京八景」
...やけくそになつたのだらう...
太宰治 「道化の華」
...それ以来自暴自棄(やけくそ)になって...
田中貢太郎 「掠奪した短刀」
...私は押入れを明けて氷のような蒲団(ふとん)の中へ自棄糞(やけくそ)にもぐりこんで軒下の野良犬(のらいぬ)のように丸く曲ってそのまま困睡した...
近松秋江 「うつり香」
...半分やけくそになって...
豊島与志雄 「金の目銀の目」
...ピエルミで降りてしまはうかなんぞやけくそな事を考へたのですが...
林芙美子 「シベリヤの三等列車」
...やけくその不良青年と思つては困るぞ...
牧野信一 「夏ちかきころ」
...やけくそにもなれないのに常に其処まで行ってあぐらをかくという生き方の続きは...
室生犀星 「われはうたえども やぶれかぶれ」
...やけくそな調子でもなく...
山本周五郎 「さぶ」
...彼らのやけくそな態度に気づくやいな...
吉川英治 「新・水滸伝」
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