...卵は籾殻(もみがら)の箱の中に...
芥川龍之介 「猿蟹合戦」
...あるいは穀物から籾殻(もみがら)を簸(あお)りわけたりするのに使用する...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...」実際米粒はどれもこれも女優のやうに籾殻(もみがら)といふ外套を着てゐた...
薄田泣菫 「茶話」
...どうかして亭主を籾殻(もみがら)か何ぞのやうに門口(かどぐち)から外に掃き出す工夫はないものかと...
薄田泣菫 「茶話」
...笊を揺すって籾殻(もみがら)を吹いている...
林不忘 「安重根」
...ところどころ籾殻(もみがら)を箕(み)であおっている...
寺田寅彦 「鴫つき」
...それでも狡獪(かうくわい)な雀(すゞめ)の爲(ため)に籾(もみ)のまだ堅(かた)まらないで甘(あま)い液汁(しる)の如(ごと)き状態(じやうたい)をなして居(ゐ)る内(うち)から小(ちひ)さな嘴(くちばし)で噛(か)んで夥(したゝ)かに籾殼(もみがら)が滾(こぼ)された...
長塚節 「土」
......
中野鈴子 「わたしの正月」
...それを籾殻(もみがら)で力一杯擦(こす)るのである...
中谷宇吉郎 「九谷焼」
...小さな青い椋の實を澤山採つてもみがらの中に入れて置くと...
新美南吉 「椋の實の思出」
...(a)決して(よく言われるように)神様に籾殻(もみがら)*を供えてはいけない...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...珊瑚礁(さんごしょう)と籾殻(もみがら)とを焼いて作り...
柳宗悦 「現在の日本民窯」
...珊瑚礁(さんごしょう)から得られる石灰と籾殻(もみがら)とを焼いて作ります...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...是は籾殻(もみがら)を出すので殻臼だなどと謂う説もあるが...
柳田国男 「木綿以前の事」
...燃(も)え限(き)れない籾殻(もみがら)の煙や米の焼ける匂いが野をつつんでいた...
吉川英治 「新書太閤記」
...仕事してるだ」薪(まき)や籾殻(もみがら)の散らかっている隅の暗がりから...
吉川英治 「宮本武蔵」
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