...とにかく珍しもの好きの人気を博することは非常なものであったが...
海野十三 「電気風呂の怪死事件」
...「うちの子供のもの好きな...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...「なにがしの君よりはこべらの歌仕(つかまつ)れとありければ」などという前置でもおいてまったくのもの好きから冗談半分に作ったもののように取り扱われるであろうと思います...
高浜虚子 「俳句とはどんなものか」
...それは私が曾てもの好きで染めたものであつた...
竹久夢二 「砂がき」
...新しもの好き、珍しいもの好きで、そしてそれを得るためには、昔の不便な時代に遥々(はるばる)長崎まで行くだけの熱心があったから、今の世に生れたら、あるいは相当な科学者になったかもしれない...
寺田寅彦 「断片(2[#「2」はローマ数字、1-13-22])」
...地味な科学者の中でさえも「新しいもの好き」がある...
寺田寅彦 「猫の穴掘り」
...胃袋という奴ほど珍しもの好きはありません...
豊島与志雄 「変な男」
...女は女で新しもの好きで...
林芙美子 「瀑布」
...檀徒総代のもの好きを笑いながら...
火野葦平 「花と龍」
...もの好きな群集がそれらの自動車を取り囲んで...
堀辰雄 「聖家族」
...震災後の没落を回復する念願から三年間といふもの好きな酒を神に断ち...
牧野信一 「日本橋」
...珍しもの好きの江戸ッ子だからでございましょうねえ――聴けば...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...その野呂のもの好きに助勢するのは...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...この言葉は忽ち伝播(でんぱ)し「下手もの好き」とか...
柳宗悦 「四十年の回想」
...子どもの好きな物など揃へて...
吉川英治 「折々の記」
...光子の御方ももの好き過ぎるが...
吉川英治 「剣難女難」
...(もの好きな……)とか...
吉川英治 「源頼朝」
...「もの好きで言うんじゃないが」と...
ルナール Jules Renard 岸田国士訳 「博物誌」
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