...なおときどき無要なもの好きをするのがそれだ...
伊藤左千夫 「去年」
...あんなもの好きな人はありませんよ...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「むかでの跫音」
...石集めといふもの好きな道楽に憂身(うきみ)を窶(やつ)してゐる...
薄田泣菫 「茶話」
...それは私が曾てもの好きで染めたものであつた...
竹久夢二 「砂がき」
...甘いもの好きは甘いものを任意持参せられたし...
種田山頭火 「其中日記」
...地味な科学者の中でさえも「新しいもの好き」がある...
寺田寅彦 「猫の穴掘り」
...彼女は珍らしもの好きの子供が...
徳田秋声 「仮装人物」
...珍らしもの好きの星鴉さんに聞くと...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...もの好きにこんな家(うち)を借りて...
夏目漱石 「三四郎」
...もの好きだと笑った...
蜷川新 「私の歩んだ道」
...傍の迷惑をかへりみぬもの好きとの區別がなければならない...
長谷川時雨 「凡愚姐御考」
...女は女で新しもの好きで...
林芙美子 「瀑布」
...吉さんは甘いもの好きだから...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...檀徒総代のもの好きを笑いながら...
火野葦平 「花と龍」
...もの好きな群集がそれらの自動車を取り圍んで...
堀辰雄 「聖家族」
...その野呂のもの好きに助勢するのは...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...例の珍らしいもの好きから「能」に接近する傾向があるが...
夢野久作 「能とは何か」
...子どもの好きな物など揃へて...
吉川英治 「折々の記」
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