...その眼はもの好きと冒険とに光っているが...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...それは私が曾てもの好きで染めたものであつた...
竹久夢二 「砂がき」
...胃袋という奴ほど珍しもの好きはありません...
豊島与志雄 「変な男」
...なかにはもの好きに戸口から覗いて笑つてる奴もある...
中勘助 「銀の匙」
...珍らしもの好きの星鴉さんに聞くと...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...吉さんは甘いもの好きだから...
林芙美子 「新版 放浪記」
...もの好きに、私も三本ばかり買つてみる...
林芙美子 「屋久島紀行」
...檀徒総代のもの好きを笑いながら...
火野葦平 「花と龍」
...僕が脂っ濃いもの好きで...
古川緑波 「八の字づくし」
...もの好きな群集がそれらの自動車を取り囲んで...
堀辰雄 「聖家族」
...どちらかと云へば新しもの好きであるわたしにしても主に新作家のものばかりを読んで来たこの数ヶ月の経験で感得したのである...
牧野信一 「浪曼的時評」
...新しもの好きなので...
三浦環 「お蝶夫人」
...珍しいもの好きの心から...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...その野呂のもの好きに助勢するのは...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...例の珍らしいもの好きから「能」に接近する傾向があるが...
夢野久作 「能とは何か」
...子どもの好きな物など揃へて...
吉川英治 「折々の記」
...光子の御方ももの好き過ぎるが...
吉川英治 「剣難女難」
...(もの好きな……)とか...
吉川英治 「源頼朝」
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