...戀のものいみ一尼額(あまびたひ)なる白鳩(しらはと)の朱(あけ)なる脛(はぎ)に結(ゆ)ひぬとも...
薄田淳介 「白羊宮」
...大斎期(おおものいみ)の際くらいのものであった...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...あの方は「物忌(ものいみ)ばかり続いていたのだ...
堀辰雄 「かげろうの日記」
...とうとう外にしようがなさそうに「例の面白くもない物忌(ものいみ)になったか」とぶつぶつ言われながら...
堀辰雄 「かげろうの日記」
...御物忌(おものいみ)やら何やらでなかなかそれを殿に御目にかける事が出来ないでいるらしかった...
堀辰雄 「ほととぎす」
...――こういう物忌(ものいみ)がちな長雨頃の...
堀辰雄 「ほととぎす」
...その上に若き女どものいみじう肥えたるが二人まで倒れかゝりてゐたり...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...予め三日の斎(ものいみ)をして...
森鴎外 「魚玄機」
...すなわち私の次に言おうとする鼠の物忌(ものいみ)の日なのだが...
柳田国男 「海上の道」
...それが物忌(ものいみ)と常(つね)の日との境目(さかいめ)を明らかにするための食物だったことが...
柳田国男 「海上の道」
...この日してはならぬといった物忌(ものいみ)の範囲は広く...
柳田国男 「年中行事覚書」
...また物忌(ものいみ)の日としていることは...
柳田国男 「年中行事覚書」
...四月八日は五月田植の季節の祭のためにする斎忌(ものいみ)の始めの日ではなかったかと思う...
柳田国男 「年中行事覚書」
...多分はこういう物忌(ものいみ)のもとの意味が...
柳田国男 「年中行事覚書」
...ものいみ(物忌)と謂つてゐた...
柳田國男 「祭のさまざま」
...右の話が天つ神の新嘗(にいなめ)の物忌(ものいみ)の日に...
柳田国男 「山の人生」
...物忌(ものいみ)...
吉川英治 「平の将門」
...斉信は「御物忌(ものいみ)」にこもってアンニュイに苦しめられながら...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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