...しかし三十メートルほど行くと、さすがにくたびれて、足がもつれる...
梅崎春生 「幻化」
...舌がもつれるのを避けるために...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
......
種田山頭火 「行乞記」
...・山から山へ送電塔がもりあがるみどり山の青さをたたへて水は澄みきつて日ざかり萱の穂のひかれば・のぼつたりさがつたり夕蜘蛛は一すぢの糸を・酔ひざめの闇にして螢さまよふ衣更・ほころびを縫ふ糸のもつれること五月廿七日曇...
種田山頭火 「其中日記」
...別府埠頭春風のテープもつれる別れもたのしく出てゆく汽船(フネ)の...
種田山頭火 「道中記」
...二つの鮎のひらめきもつれる形が見えた...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...崩れたビルに埋められた道が三方から集り銅線のもつれる黒焦の電車をころがして交叉する広島の中心...
峠三吉 「原爆詩集」
...もつれるように並んで歩きながら...
中里介山 「大菩薩峠」
...なんだか舌がもつれるようで...
中里介山 「大菩薩峠」
...峻しい粘土の丘がもつれるように起伏し...
中谷宇吉郎 「『西遊記』の夢」
...もつれる舌で言うのである...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...いつものどこか不自由なもつれるような調子で...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トリスタン」
...醉つて居る爲めにもつれるのか...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...「舌がもつれるうえにのぼせあがっていて...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...勝負が望みだ」新島が舌のもつれるような調子でいった...
山本周五郎 「新潮記」
...そして舌の硬ばったひどくもつれる言葉でしきりになにか云おうとする...
山本周五郎 「柳橋物語」
...舌ももつれるほどな狼狽につつまれた...
吉川英治 「新書太閤記」
...舌がもつれる……しかもまだ烈々の侠血(きょうけつ)は唐草の五体に溢(あふ)れ返って見える...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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