...と云う至極もっともらしい疑惑を抱いたわけでしょう...
大阪圭吉 「坑鬼」
...それで何かもっともらしい口実を見つけ出そうと頭の中であれこれと思案している間に...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...もっともらしい顔で言い...
太宰治 「新釈諸国噺」
...そうしてもっともらしい顔でそれぞれ独り合点して暮している世の俗人たちがうらやましい...
太宰治 「新釈諸国噺」
...もっともらしい理窟(りくつ)がつくのね...
太宰治 「冬の花火」
...そうするとともかくもそこに一つのもっともらしい殺人物語ができあがる...
寺田寅彦 「ジャーナリズム雑感」
...すなわち彼が発狂している事の確かな証拠であるとこういう至極もっともらしい理由から...
寺田寅彦 「解かれた象」
...従って私はこの具体的の場合についてなんらのもっともらしい想像すら下すだけの資格もない...
寺田寅彦 「解かれた象」
...長さが一尺八寸あるいは八分だから尺八だというというのはいかにももっともらしいが...
寺田寅彦 「日本楽器の名称」
...もっともらしい様子でよくしゃべり...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...主人はもっともらしい顔をして拝見と云って見ると第一頁に世の人に似ずあえかに見え給う富子嬢に捧ぐと二行にかいてある...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...およそもっともらしい調子でこんな事を言うのでした...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...この組み合わせの心臓の鼓膊(こはく)が「恋愛曲線」を描くというもっともらしい結論をつくりあげ...
平林初之輔 「探偵小説壇の諸傾向」
...この会合にさらにもっともらしい文(あや)をつけるために...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「ウィリアム・ウィルスン」
...口実として頭痛とか不調とかもっともらしいことをでっち上げて...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...もっともらしい反駁の余地のないことを証示するように思われる...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...これはもっともらしいところがある...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...それはいたるところに何かしらもっともらしい理由を発見するからだ...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
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