...それに足はもう一歩も進まなくなつて了つた...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...そしてもう一歩で...
海野十三 「怪塔王」
...全くもう一歩というところであった...
海野十三 「爆薬の花籠」
...もう一歩鋭い観察に全身の精魂を使いはたさなければ気がすまなかった...
海野十三 「ヒルミ夫人の冷蔵鞄」
...大名をとめて牡丹の月夜かな大名をとめて芭蕉の月夜かなそれからもう一歩一歩と大名にふさわしい植物を尋ねて行きましたが...
高浜虚子 「俳句の作りよう」
...あるいはもう一歩深いところから考を立てて来なければならぬと思うが...
津田左右吉 「陳言套語」
...しかしもう一歩科学が進めば事情はおそらく一変するであろう...
寺田寅彦 「烏瓜の花と蛾」
...平次はもう一歩踏込みます...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...もう一歩考を進めた時...
原田皐月 「獄中の女より男に」
...もう一歩というところで...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...皆さまにそれほどの愉しみをもたらしたかどうか」ここでもう一歩ドアに近ずいたが...
アルジャナン・ブラックウッド 森郁夫訳 「秘密礼拜式」
...もう一歩道子を信じさせてしまはなければならなかつた...
牧野信一 「爪」
...もう一歩も足をとる泥べとの中を前進して来れない...
「共同耕作」
...サッカレはもう一歩進取的で印度の役人にしてちゃんと救いの神の役を演じさせる...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...「もう一歩も退(ひ)き申さぬ...
室生犀星 「姫たちばな」
...もう一歩というところで巧みに躱(かわ)されてしまう...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...今はそッとしておいて、又右衛門の気もちが、もう一歩、好転するなり、よい口ききが、他から現われるのを待つのが上策」藤吉郎は、その辺、心得ぬいていた...
吉川英治 「新書太閤記」
...もう一歩毛利方において譲歩を示すならば...
吉川英治 「新書太閤記」
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