...3.彼はもう一歩も進めない...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...なやむ自己をもう一歩非目前的な世界から觀じ味はふことの出來る境地が藝術の心である...
高村光太郎 「美の影響力」
...もう一歩も踏出せないほど疲れきつてゐた...
永井荷風 「にぎり飯」
...けれども彼はもう一歩進んで飽(あく)までその真相を研究する程の権利を有(も)っていないことを自覚している...
夏目漱石 「それから」
...もう一歩も先へ進めない極端まで来ていた...
夏目漱石 「明暗」
...私はもう一歩で相手を怒(おこ)らせるといふ間際(まぎは)で踏み止まつた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...」終りの言葉で更にもう一歩私は感情を害されました...
牧野信一 「愚かな朝の話」
...」純造はもう一歩更にテレくさつて了つて...
牧野信一 「坂道の孤独参昧」
...でもバルザックもツワイクもそれからもう一歩入って...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...そこをもう一歩ゆくと...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...なんですいったい」「黙れしれ者」没頭社長がもう一歩前へ出た...
山本周五郎 「半之助祝言」
...もう一歩という手まえで...
吉川英治 「三国志」
...もう一歩もあるけないような呼吸をしていた...
吉川英治 「私本太平記」
...ここでは傷負(てお)い馬などもう一歩も前へ出ない...
吉川英治 「私本太平記」
...にんやり自分を見すえている武松の醒(さ)めた顔へもう一歩迫って...
吉川英治 「新・水滸伝」
...そして、義経の何か怖れ憚(はばか)っているような眸へ、もう一歩、立ち入ってこう云ってみた...
吉川英治 「源頼朝」
...是非木美子と共に手伝ってくれたまえ……わしの研究ももう一歩のところじゃ...
蘭郁二郎 「白金神経の少女」
...もう一歩突き込んで書いてほしいと思う...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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