...始めて縁側から立ち上がって小めんどうそうに葉子を畳廊下一つを隔てた隣の部屋に案内した...
有島武郎 「或る女」
...小さな声で「ポチや」というとポチはめんどうくさそうに目を開いた...
有島武郎 「火事とポチ」
...持って帰るのに面倒(めんどう)だから...
海野十三 「独本土上陸作戦」
...むずかしいめんどうな議論はさし控えましょう...
高神覚昇 「般若心経講義」
...未開の土地から来た宣教師はかならずしもめんどうな僧職らしい服装をしているとはかぎらないものである...
G・K・チェスタートン G. K. Chesterton 村崎敏郎訳 「古書の呪い」
...太刀魚のほうは少々めんどうである...
壺井栄 「瀬戸内の小魚たち」
...東京の地図が一枚で足りないというめんどうぐらいは我慢してもだれも小言はいわないであろう...
寺田寅彦 「地図をながめて」
......
永井荷風 「雨瀟瀟」
...何(なに)も今(いま)さら突出(つきだ)すといふ譯(わけ)ではないけれど逢(あ)つては色々(いろ/\)面倒(めんどう)な事(こと)もあり...
樋口一葉 「にごりえ」
...そのうちにめんどうくさくなって...
久生十蘭 「キャラコさん」
...なにをする柱なの」六右衛門さんがめんどうくさそうにこたえた...
久生十蘭 「だいこん」
...めんどうくさがってタクシードですましてしまった...
久生十蘭 「だいこん」
...めんどうな理屈はわかりませんけれど...
三好十郎 「その人を知らず」
...すこしめんどうくさくなつていたのです...
三好十郎 「肌の匂い」
...五日は持(も)ちますから煮る時面倒(めんどう)でも毎日の副食物(おかず)になります...
村井弦斎 「食道楽」
...太后の復讐心(ふくしゅうしん)に燃えておいでになることも面倒(めんどう)であったし...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...ましてその話を聞かせてはめんどうをお起こしになるでしょう...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...めんどうなことがひとつふえただけでした...
アンドルー・ラング再話 Andrew Lang 大久保ゆう訳 「シンデレラ」
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