...それが こじきのおやこの むつまじい ありさまを みて...
五十公野清一 「一休さん」
...しかしまたむつまじい生活を与えてくれる自然の意志と慈愛とは...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...汐田は私とむつまじい交渉を絶ってから三年目の冬に...
太宰治 「列車」
...むつまじい新婚の夫婦と云うよりも無邪気な兄と妹が戯れているようであった...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...あれほどおむつまじいおん語らいでござりましたから...
谷崎潤一郎 「盲目物語」
...むつまじいアベツクもゐた...
種田山頭火 「其中日記」
...林五君の家庭はほんたうにむつまじい...
種田山頭火 「旅日記」
...やはりいろいろな境を經て來たのでなければ人間は何うしても靜かなむつまじい心持になることは出來ないといつかも山の坊のあるじが言つたがそれが今はつきりとかの女にも點頭かれるやうな氣がした...
田山花袋 「道綱の母」
...ふたりはたいへんむつまじい夫婦だという評判なので...
三上於菟吉訳 大久保ゆう改訳 「踊る人形」
...ふたりは仲むつまじいとしか思えなかった...
三上於菟吉訳 大久保ゆう改訳 「踊る人形」
...「おむつまじい事ね...
永井荷風 「つゆのあとさき」
...一家団欒(だんらん)のむつまじい平和さを思わせる...
萩原朔太郎 「郷愁の詩人 与謝蕪村」
......
室生犀星 「愛の詩集」
...私は又むつまじい親子をみた...
室生犀星 「忘春詩集」
...身も心もぴったりと倚り合った親子三人のむつまじい楽しげな姿...
山本周五郎 「菊千代抄」
...むつまじい膳の一方に加わった...
吉川英治 「大岡越前」
...日頃むつまじい董承のやしきを訪れ...
吉川英治 「三国志」
...町家の人や在家(ざいけ)の武士(さむらい)や公卿(くげ)の家庭のような夜ごとのまどいや朝夕のむつまじい日ばかりを彼女も予期してはいなかった...
吉川英治 「親鸞」
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