...みるみる私の前に緊張してくる...
伊藤野枝 「転機」
...みるみるうちに先発艇のうしろに追いついてしまった...
海野十三 「宇宙戦隊」
...水をひきやすいきれ地はみるみる水びたしになって...
海野十三 「怪塔王」
...華(はなや)かな気球はみるみる虚空(こくう)にグングン舞いのぼり...
海野十三 「恐怖の口笛」
...みるみるうちに、あいだが、へだたって、やがて、暗やみのなかに、そのすがたを見うしなってしまいました...
江戸川乱歩 「宇宙怪人」
...もしや……黒衣婦人はみるみる青ざめて行った...
江戸川乱歩 「黒蜥蜴」
...みるみるうちに村を越え...
江戸川乱歩 「少年探偵団」
...一寸二寸とみるみる溢れあがって行くのであった……...
大阪圭吉 「坑鬼」
...舟はみるみる別院の下へ往った...
田中貢太郎 「赤い土の壺」
...女の姿はみるみる赤茶けた色の獣となつた...
田中貢太郎 「蟇の血」
...外はみるみるうす暗くなってゆく...
永井隆 「長崎の鐘」
...それでも、右の手には早くも脇差を抜いて、仰向けに倒れながら、それを構えたが、みるみる、面(かお)の全部が溢れ出す血潮で塗りつぶされ、余れるものは指の間から筋を引いて下へ落ちます...
中里介山 「大菩薩峠」
...同勢みるみる加わって一万以上に達し...
中里介山 「大菩薩峠」
...彼女の顔色はみるみる変って来ました...
フランセス・ホッヂソン・バァネット Frances Hodgeson Burnett 菊池寛訳 「小公女」
...みるみる、松林は砲煙につつまれ、ライオン戦車隊は、火の雨の中に立ちすくんでしまった...
平田晋策 「昭和遊撃隊」
...ロープはみるみる出て行く...
アーネスト・ヘミングウェイ Ernest Hemingway 石波杏訳 Kyo Ishinami 「老人と海」
...みるみる雪が積もっていった...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...運命の神様のお力によって出来た事ばかりなのでございます」ハラムの顔付きがみるみるうちに...
夢野久作 「ココナットの実」
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