...かの青頭巾(あをづきん)と骨(ほね)のみぞ草葉(くさば)にとゞまりける...
泉鏡太郎 「麻を刈る」
...溝(みぞ)に浸(つか)つた麥藁帽子(むぎわらばうし)が...
泉鏡太郎 「十六夜」
...「国民としての良心の把持において」資本家と従業員の間には超ゆべからざるみぞのあることを...
伊丹万作 「思い」
...雪きえてのち再(ふたゝび)その所にいたりて見るに火のもえたるはかの小溝(こみぞ)の岸(きし)也...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...「一息にこの溝(みぞ)を飛ぶんだぞ...
薄田泣菫 「茶話」
...秋蝉(あきせみ)も泣き蓑虫(みのむし)も泣くのみぞ敵といふもの今は無し秋の月黎明(れいめい)を思ひ軒端の秋簾(あきす)見る八月二十二日 在小諸...
高浜虚子 「六百句」
...「無礼だなあ」外はみぞれ...
太宰治 「葉」
...菱形の赤い床石の間につづいてる小溝(こみぞ)である...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...溝(みぞ)を飛び越え...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...何ともいえぬ悪臭と気味悪い湯気を立てながら下水の溝(みぞ)から溢(あふ)れ出していた事を記憶している...
永井荷風 「監獄署の裏」
...外(そと)はみぞれもよひの空だといふのに...
中島敦 「かめれおん日記」
...此千古未曾有(みぞう)の新年を迎うる計画故...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...親分」「色の褪(さ)めた墨染(すみぞめ)の木綿を着て居る人間は土手に一人しか居ない筈だ」「あツ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「今様歌」唱謡 雅楽唱謡部籬(ませ)のうちなる白菊もうつろふ見るこそあはれなれわれらが通ひてみしひともかくしつつこそかれにしか古き都に来てみれば浅茅(あさじ)が原とぞ荒れにける月の光はくまなくて秋風のみぞ身にはしむ弔辞ではひと悶着あった...
久生十蘭 「だいこん」
...みぞおちのところが熱くなり...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...この古今未曾有(みぞう)の荘厳な大歓迎は...
横光利一 「ナポレオンと田虫」
...民蔵(たみぞう)と名をかえて...
吉川英治 「神州天馬侠」
...両方のからだに分れて鳩尾(みぞおち)を押したり...
吉川英治 「宮本武蔵」
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