...この家今は潰(つひ)えて斷礎をのみぞ留めたる...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...即(すなは)ち「墨染櫻(すみぞめのさくら)」の櫻(さくら)「三十三間堂(げんだう)」の柳(やなぎ)...
伊東忠太 「妖怪研究」
...畝並(うねな)みに溝(みぞ)を掘っておいて...
岩野泡鳴 「猫八」
...肩に赤十字ある墨染(すみぞめ)の小羊よ...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...「実に容易ならぬ密報をうけたのじゃ」と軍団長は青白い面に深い心痛(しんつう)の溝(みぞ)を彫(ほ)りこんで一同を見廻した...
海野十三 「蠅」
...溝(みぞ)をはさんで...
高見順 「いやな感じ」
...暑中休暇がおわって、十月のなかば、みぞれの降る夜、ようやく脱稿した...
太宰治 「猿面冠者」
...○熟柿と日本の老人(老祖母追憶)○みぞそばがうつくしい花を咲かせはじめた...
種田山頭火 「其中日記」
...而も又物が後者にのみぞくすと独断することも差控えなければならないのである...
戸坂潤 「範疇としての空間に就いて」
...四つ辻(つじ)の溝(みぞ)の一端でも今は彼女の望みにいっそう叶(かな)うものだったろう...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...お前の『大變』が降るやうぢや」「霙(みぞれ)と間違へちやいけません――兎も角...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...外はシラシラと音をたてゝみぞれまじりの雪が降っている...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...久松座の多見蔵(たみぞう)など大鼻つまみなりき...
三木竹二 「両座の「山門」評」
...送ってやる人だってまたそんなものなのですからね」中将はこうした女房にもあまりなれなれしくさせない溝(みぞ)を作って話していた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...霙(みぞれ)が風にあふれて降って...
山下利三郎 「流転」
...隙(ひま)なく賑(にぎ)はしけれど見し世の人は交(ま)じらはず参(まゐ)り罷(まか)ンづる顔のみぞ変れると...
吉川英治 「私本太平記」
...ことに女は鳩尾(みぞおち)をシッカリと締めて乗ることだ...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...何千年――あるいは神のみぞ知るさらに長い年月――単位の事案です...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「時間からの影」
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