...春の霙(みぞれ)の降る日なり...
石川啄木 「悲しき玩具」
...小溝(こみぞ)があって...
泉鏡花 「悪獣篇」
...小溝(こみぞ)の暗(やみ)に俤(おもかげ)のみ...
泉鏡花 「悪獣篇」
...畝並(うねな)みに溝(みぞ)を掘っておいて...
岩野泡鳴 「猫八」
...おどろしき深海底(ふかうみぞこ)のわたり魚(うを)...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...ちょうど円楯(まるたて)の槍受(やりう)けの丸い中心から溝(みぞ)が出てるように...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...外に流れ出すことを得ないでおのれのうちに溝(みぞ)を掘り...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...あおむけに溝(みぞ)の中にころげ込んだ...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...半ば氷結したみぞれ状の大粒が...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...「今様歌」唱謡 雅楽唱謡部籬(ませ)のうちなる白菊もうつろふ見るこそあはれなれわれらが通ひてみしひともかくしつつこそかれにしか古き都に来てみれば浅茅(あさじ)が原とぞ荒れにける月の光はくまなくて秋風のみぞ身にはしむ弔辞ではひと悶着あった...
久生十蘭 「だいこん」
...彼はもう三分間ほど前から針の穴(みぞ)に糸を通そうとしていたが...
ニコライ・ゴーゴリ 平井肇訳 「外套」
...どこぞは神のみぞ知るですわ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「死の土壌」
...三尺ほどの溝川(みぞがわ)の如く見立てたる処...
正岡子規 「俳諧大要」
...わたしたちは目も見えないような雨とみぞれの中をみじめに歩き回らなければならなかった...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...溝尾庄兵衛(みぞおしょうべえ)...
吉川英治 「新書太閤記」
...ようしっ」墨染(すみぞめ)の法衣(ころも)を刎(は)ねて...
吉川英治 「新・水滸伝」
...両方のからだに分れて鳩尾(みぞおち)を押したり...
吉川英治 「宮本武蔵」
...心窩(みぞおち)を握拳(にぎりこぶし)で叩いたりして...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
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