...これほどみじめな立ち場におかれたことはなかった...
江戸川乱歩 「黒蜥蜴」
...キリスト教時代になるまで援助が無くみじめな人たちを常に世話するという考えは無かった...
ジェイムズ・サンヅ・エリオット James Sands Elliott 水上茂樹訳 「ギリシャおよびローマ医学の概観」
...このみじめな手記にとりかかりました...
太宰治 「斜陽」
...そのみじめな年老いた巨獣...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...こんなみじめな目にあったのではないか...
永井隆 「長崎の鐘」
...こんなみじめな目に逢ふのも...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...蒼ざめた馬冬の曇天の 凍りついた天氣の下でそんなに憂鬱な自然の中でだまつて道ばたの草を食つてるみじめな しよんぼりした 宿命の 因果の 蒼ざめた馬の影ですわたしは影の方へうごいて行き馬の影はわたしを眺めてゐるやうす...
萩原朔太郎 「青猫」
...馬よ!因果の 宿命の 定法の みじめなる絶望の凍りついた風景の乾板から蒼ざめた影を逃走しろ...
萩原朔太郎 「定本青猫」
...休止状態にあったみじめな生活が...
林芙美子 「田舎がえり」
...こんなみじめな兄妹もあります...
久生十蘭 「キャラコさん」
...人間のあらゆる弱点をさらけだしたみじめな恰好(かっこう)で...
久生十蘭 「白雪姫」
...君のみじめな姿は...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「餓えた人々(習作)」
...どうなつてもみじめな人間だわ...
三好十郎 「疵だらけのお秋(四幕)」
...みじめな役人で貧しいのと...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...なんと云うみじめな事だろう...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...みじめなことがあったわ...
山本周五郎 「柳橋物語」
...きれいな女の見る中を――その頃のみじめな自分の姿も思い出されるのだった...
吉川英治 「新書太閤記」
...子供はみじめな穢(きたな)い姿で...
リットン Edward George Earle Bulwer-Lytton 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??