...葉子は生来こんなみじめなまっ暗な思いに捕えられた事がなかった...
有島武郎 「或る女」
...人間はもつともつとみじめなもので...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...みじめなものだった...
海野十三 「棺桶の花嫁」
...キリスト教時代になるまで援助が無くみじめな人たちを常に世話するという考えは無かった...
ジェイムズ・サンヅ・エリオット James Sands Elliott 水上茂樹訳 「ギリシャおよびローマ医学の概観」
...みじめな人が多すぎるよ...
太宰治 「斜陽」
...何といふみじめな人間だらうと自分を罵つた...
種田山頭火 「行乞記」
...自分の地下生活のみじめな話だけしておけばいいので...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...全くみじめな目に逢わなければなりません...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...みじめなる青猫の夢魔にすぎない...
萩原朔太郎 「青猫」
...このみじめな敗戦のさ中に...
久生十蘭 「春雪」
...人間のあらゆる弱点をさらけだしたみじめな恰好(かっこう)で...
久生十蘭 「白雪姫」
...思ったよりみじめなことになっているらしくて...
久生十蘭 「予言」
...みじめな白カラー組(下級サラリーマンのこと)に堕落いたしましょうとも...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...そしてみじめな気持でいつぱいだつた...
北條民雄 「道化芝居」
...みじめな笑ひはありませぬ...
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 堀辰雄訳 「巴里の手紙」
......
山之口貘 「鮪に鰯」
...みじめなことがあったわ...
山本周五郎 「柳橋物語」
...アリャ何者か!」啓之助はみじめなほど口吃(くちごも)って...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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