...誰れも買ひ手がないほどのみじめな状態にある...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...おれはそんな馬鹿気たことを信用する訳には行かぬ」谷山は、みじめに、だだをこねた...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...みじめな母親を見捨てて行く気には...
江戸川乱歩 「疑惑」
...早速みじめな下宿へと戻って復讐計画を周到に進める...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...どいつもこいつもみじめなものだ...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...こんな女の部屋にみじめな姿でいるとは想像していないだろう...
豊田三郎 「リラの手紙」
...何と仕様も涙に暮れるばかり……というみじめな結末には...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...惨憺(みじめ)なうちにも...
夏目漱石 「坑夫」
...女は光る魚介のたぐひみなそこ深くひそめる聖像われ手を伸ぶれど浮ばせ給はずしきりにみどりの血を流しわれはおんまへに禮拜す遠くよりしも歩ませ給へばたちまち路上に震動し息絶ゆるまでも合掌すにちにち都に巡禮しもの喰(は)まざればみじめに青ざめおん前にかたく瞳(め)をとづる...
萩原朔太郎 「供養」
...その自分の権威なきみじめな様子を...
橋本五郎 「撞球室の七人」
...*47「夢を見る者のみじめさ!」などと気の利いた泣き言を並べながらも夢を見つづけている幸福なやつら...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...ほんとうにみじめな失われた人間である...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「墓地へゆく道」
...みじめに見えやしないかと...
ルイザ・メイ・オルコット L. M. Alcott 水谷まさる訳 「若草物語」
...とにかくみじめなほど私に参っている女なんだから...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...(c)いやお前さんのみじめさを幾時間かのばすだけのことであろう...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...佐々木道誉の子秀宗が討たれるなどのみじめを見たのもこのさいである...
吉川英治 「私本太平記」
...みじめらしゅう思われますが...
吉川英治 「新書太閤記」
...みじめな男になり下ってしまった...
神西清訳 「ムツェンスク郡のマクベス夫人」
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