...母が不憫(ふびん)でもあり残される自分がこの上もなくみじめだった...
有島武郎 「星座」
...昨日の稲刈りなどは随分みじめなものであった...
伊藤左千夫 「隣の嫁」
...みじめな思ひの暮しにおかれてゐたからこそ...
小穴隆一 「二つの繪」
...人間というものは、みじめな、可哀そうなものですね...
太宰治 「新ハムレット」
...すり切れたみじめな草履をあてがはれ...
太宰治 「津軽」
...いかにみじめを極めたものであろうか...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...私はみじめであり...
種田山頭火 「一草庵日記」
...一人のみじめな男の最後の告白たるこの手記もその一助となって……...
ユゴー・ヴィクトル Hugo Victor 豊島与志雄訳 「死刑囚最後の日」
...みじめなのは俺の身じたく...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...こんなみじめな目に逢ふのも...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...――あの男のみじめな様子は身体が凍えていることからきているんではなく...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...ロンドン一みじめな犬さ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...下手くそなおーむども何とゆうちっぽけでみじめな宇宙だ!そして僭越にも 誰が敢て僕らを檻の中と呼ぶか!このそとの...
槇村浩 「長詩」
...もとから不運な自分がまた正しくもない恋の名を取って泣かねばならないことになるのはあまりに自分がみじめであるという考えが根底になっていて...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
......
室生犀星 「抒情小曲集」
...こんなみじめな姿をした朝顔を...
山崎富栄 「雨の玉川心中」
...このみじめな住居にすばやく視線をはしらせて...
山本周五郎 「季節のない街」
...新八はみじめに狼狽(ろうばい)し...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
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