...全体に蔓延(まんえん)するばかりである...
芥川龍之介 「澄江堂雑記」
...即ち嘉永(かえい)万延(まんえん)以来あまり進歩してはゐないらしい...
芥川龍之介 「日本の女」
...鹿兒島縣下(かごしまけんか)に於(お)ける全被害(ぜんひがい)千六百萬圓(せんろつぴやくまんえん)と計上(けいじよう)せられた...
今村明恒 「火山の話」
...火勢は左程(さほど)四方には蔓延(まんえん)せぬけれど...
田山花袋 「重右衛門の最後」
...火事を起こし蔓延(まんえん)させるに最適当な燃料でできていて...
寺田寅彦 「からすうりの花と蛾」
...虎列拉病(コレラびょう)が両三度にわたって東京の町のすみずみまで蔓衍(まんえん)したことがあった...
永井荷風 「西瓜」
...この勢いで貧窮組は江戸の市中へ蔓延(まんえん)して...
中里介山 「大菩薩峠」
...実際にはこの種の熱病の蔓延(まんえん)は...
中谷宇吉郎 「千里眼その他」
...一番困るのはこの種の病気の蔓延(まんえん)である...
中谷宇吉郎 「千里眼その他」
...下卑た根性(こんじょう)を社会全体に蔓延(まんえん)させるからね...
夏目漱石 「二百十日」
...この種子(たね)が年とともに蔓延(まんえん)するものである...
新渡戸稲造 「自警録」
...漸(ようや)く蔓延(まんえん)の兆(ちょう)ありしかば...
福田英子 「妾の半生涯」
...通草(あけび)だのの蔓草(つるくさ)が実にややこしい方法で絡(から)まりながら蔓延(まんえん)していた...
堀辰雄 「美しい村」
...日本(につぽん)が外國(がいこく)へ輸出(ゆしゆつ)した總額(そうがく)の一億一千七百萬圓(いちおくいつせんしちひやくまんえん)よりもまだ遙(はるか)に多(おほ)くの金額(きんがく)だつたので...
本多靜六 「森林と樹木と動物」
...万延(まんえん)元年に病死した...
森鴎外 「興津弥五右衛門の遺書」
...今も全国に蔓延繁茂(まんえんはんも)している原因には...
柳田国男 「海上の道」
......
山之口貘 「鮪に鰯」
...二年ぐらいの周期で蔓延(まんえん)するっていうが...
蘭郁二郎 「睡魔」
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