...四百(しひやく)の人命(じんめい)と三千萬圓(さんぜんまんえん)の財産(ざいさん)とを損(そん)し...
今村明恒 「地震の話」
...年々(ねん/\)十萬圓(じゆうまんえん)の費用(ひよう)にて出來(でき)る程度(ていど)である...
今村明恒 「地震の話」
...きたない小工場が疥癬(かいせん)みたいに蔓延(まんえん)した...
高見順 「いやな感じ」
...火勢は左程(さほど)四方には蔓延(まんえん)せぬけれど...
田山花袋 「重右衛門の最後」
...虎列拉病(コレラびょう)が両三度にわたって東京の町のすみずみまで蔓衍(まんえん)したことがあった...
永井荷風 「西瓜」
...銀座通の裏表に処を択(えら)ばず蔓衍(まんえん)したカフエーが最も繁昌し...
永井荷風 「※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]東綺譚」
...豫防(よばう)の注意(ちうい)も何(なに)もない彼等(かれら)は互(たがひ)に葬儀(さうぎ)に喚(よ)び合(あ)うて少(すこ)しの懸念(けねん)もなしに飮食(いんしよく)をしたので病氣(びやうき)は非常(ひじやう)な勢(いきほ)ひで蔓延(まんえん)したのであつた...
長塚節 「土」
...一番困るのはこの種の病気の蔓延(まんえん)である...
中谷宇吉郎 「千里眼その他」
...この種子(たね)が年とともに蔓延(まんえん)するものである...
新渡戸稲造 「自警録」
...農地(のうち)の損失(そんしつ)などで損害(そんがい)總額(そうがく)は數千萬圓(すうせんまんえん)に上(のぼ)りました...
本多靜六 「森林と樹木と動物」
...これは艮斎が万延(まんえん)元年十一月二十二日に...
森鴎外 「渋江抽斎」
...抽斎歿後の第二年は万延(まんえん)元年である...
森鴎外 「渋江抽斎」
...天主教を天下に蔓延(まんえん)せしめんとする奸謀之由申立(かんぼうのよしまうしたて)有之...
森鴎外 「津下四郎左衛門」
...今も全国に蔓延繁茂(まんえんはんも)している原因には...
柳田国男 「海上の道」
......
山之口貘 「鮪に鰯」
...おそろしい勢いでまんえんの兆(きざ)しをみせ出していた性慾往生(せいよくおうじょう)を教義とする新興宗教の立川流とよぶ...
吉川英治 「私本太平記」
...にわかに御同意はできません」「何を見てか?」「異教の蔓延(まんえん)です」「ばてれんの問題か...
吉川英治 「新書太閤記」
...日と共に蔓延(まんえん)していた...
吉川英治 「新書太閤記」
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