...全体に蔓延(まんえん)するばかりである...
芥川龍之介 「澄江堂雑記」
...鹿兒島縣下(かごしまけんか)に於(お)ける全被害(ぜんひがい)千六百萬圓(せんろつぴやくまんえん)と計上(けいじよう)せられた...
今村明恒 「火山の話」
...年々(ねん/\)十萬圓(じゆうまんえん)の費用(ひよう)にて出來(でき)る程度(ていど)である...
今村明恒 「地震の話」
...――崩壊は引続き蔓延中(まんえんちゅう)――軍需工場地帯を南進中”“被害遂(つい)にニューヨーク市に波及(はきゅう)...
海野十三 「共軛回転弾」
...死(し)んだ金魚(きんぎょ)が三匹(びき)で一万円(まんえん)はしたろうということや...
大下宇陀児 「金魚は死んでいた」
...その熱病が欧州にまでも蔓延(まんえん)した...
寺田寅彦 「記録狂時代」
...それが俗にいわゆる知識階級のある一部まで蔓延(まんえん)している事は事実であるが...
寺田寅彦 「厄年と etc.」
...その節株連(しゅれん)も蔓延(まんえん)も構わず...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...西洋の都会に蔓延(まんえん)している私娼(ししょう)と同型のものである...
永井荷風 「つゆのあとさき」
...銀座通の裏表に処を択(えら)ばず蔓衍(まんえん)したカフエーが最も繁昌し...
永井荷風 「※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]東綺譚」
...流言蜚語は決して蔓延(まんえん)しない...
中谷宇吉郎 「流言蜚語」
...咸臨丸はその時(万延(まんえん)元年正月...
服部之総 「咸臨丸その他」
...それは地中に蔓延(まんえん)せる細長い地下茎(ちかけい)から出て来る...
牧野富太郎 「植物知識」
...まんえんと移動のいよいよいちじるしい傾向を現わしつつあった...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...これは艮斎が万延(まんえん)元年十一月二十二日に...
森鴎外 「渋江抽斎」
...天主教を天下に蔓延(まんえん)せしめんとする奸謀之由申立(かんぼうのよしまうしたて)有之...
森鴎外 「津下四郎左衛門」
...ひじょうにひろく蔓延(まんえん)するし...
山本周五郎 「山彦乙女」
...万延(まんえん)元年のこの日は...
吉川英治 「旗岡巡査」
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