...まる一日しめきりで...
アンデルセン 楠山正雄訳 「影」
...さて、さむい国からきた学者は、年は若いし、りこうな人でしたが、でもまる一日、にえたぎっているおかまの中にすわっているようで、これにはまったくよわりきって、げっそりやせてしまいました...
アンデルセン 楠山正雄訳 「影」
...ながいまる一日、ひいさまたちは、海の底の御殿の、大広間であそびました...
ハンス・クリスティアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 楠山正雄訳 「人魚のひいさま」
...まる一日ぼんやりした...
太宰治 「猿面冠者」
...下りが四時間たらずで行けるところを、まる一日、水でも増えると朝早く出て夜に入ることがある位だ...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...ほとんどまる一日自動車を走らせたが...
中谷宇吉郎 「寅彦の遺跡」
...親分」「さア解らねえ」七まる一日経ちました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...稽古の始まるまでまだまる一日あるわけだから...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...その喰うや喰わずの生活も出来なくなって終(しまい)にまる一日...
橋本五郎 「自殺を買う話」
...はからずもここ余市の道立水産試験場でまる一日この方面でからっぽの私の頭を...
服部之総 「望郷」
...泥に埋まる一日も早く今のうちに風が烈しくなってもその中に立って吹きたおされないで居られる程のものにはなしておかねば!それには東京だ...
三好十郎 「殺意(ストリップショウ)」
...「まる一日働いたことがねえ」といわれていた...
山本周五郎 「青べか物語」
...「まる一日早かったので...
山本周五郎 「風流太平記」
...まる一日の火事騒ぎ...
山本笑月 「明治世相百話」
...ここでまたまる一日を費(つい)やした...
吉川英治 「私本太平記」
...龍と虎約束によって、鳳輦(ほうれん)をお迎えに出ていた直義(ただよし)の軍勢は、九日のまる一日、法勝寺ノ辻で待ちくたびれていた...
吉川英治 「私本太平記」
...漸く前後まる一日の為事をして帰つて来るのだといふ...
若山牧水 「木枯紀行」
...まる一日松の林や草むらの間をうろ/\してゐた事があつた...
若山牧水 「樹木とその葉」
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