...まる一日しめきりで...
アンデルセン 楠山正雄訳 「影」
...さて、さむい国からきた学者は、年は若いし、りこうな人でしたが、でもまる一日、にえたぎっているおかまの中にすわっているようで、これにはまったくよわりきって、げっそりやせてしまいました...
アンデルセン 楠山正雄訳 「影」
...まる一日たっているわけだな...
江戸川乱歩 「仮面の恐怖王」
...……そこでまる一日(いちんち)...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「ワーニャ伯父さん」
...ほとんどまる一日自動車を走らせたが...
中谷宇吉郎 「寅彦の遺跡」
...稽古の始まるまでまだまる一日あるわけだから...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...それから、まる一日...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...その喰うや喰わずの生活も出来なくなって終(しまい)にまる一日...
橋本五郎 「自殺を買う話」
...特に弁護士の願書でこんがらかった裁判事件をまる一日一晩休みもなしに研究したのだった...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...まる一日ぢゆう席を立たずに聴き入つても飽きなかつたものぢや...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...この情熱、この天真爛漫さ、いかにも私は好感が持ててならないのであるが、余り他のこと許りは云へない、さう云へば私にも青春の果てちかく、残花のやうな女とふたり、さみだれの日を町中のホテルに、丁どまる一日、籠(こも)りに籠つて、その夜、女におくられて西下した...
正岡容 「吉原百人斬」
...まる一日働かなければならないけれど...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...わたしは犬はまる一日自分のそばにいなかったのだから...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...あした日曜日でまる一日何だか分らない苦しい気持でいるのは下らない...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...まる一日舞踏して暮す...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...この人〔ソクラテス〕はギリシアの大軍を前にして、まる一日ひと晩、何か深遠な思想に心をうばわれ恍惚として立ちつくした...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...まる一日半も水ばかり飲んで歩いたあとで...
山本周五郎 「風流太平記」
...高氏は、義貞よりも、まる一日遅れて、ここへ着いた...
吉川英治 「私本太平記」
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