...ただまめまめしく仕えていた...
芥川龍之介 「じゅりあの・吉助」
...小さな手足をまめまめしく働かしながら...
有島武郎 「或る女」
...まめまめしく立ち働いている...
海野十三 「地球要塞」
...今度は食料品係を仰(おお)せつかってまめまめしく立ち働いていた...
海野十三 「月世界探険記」
...娘はまめまめしく布団の裾(すそ)を叩(たた)きなどしたが...
江見水蔭 「丹那山の怪」
...娘(むすめ)の花子さんは十五歳(さい)でしたか、豊頬黒瞳(ほうきょうこくとう)、まめまめしく、ぼく達の汚(よご)れ物の洗濯(せんたく)などしてくれる、可愛(かわい)らしさでした...
田中英光 「オリンポスの果実」
...それを見ると生前検校がまめまめしく師に事(つか)えて影(かげ)の形に添(そ)うように扈従(こしょう)していた有様が偲(しの)ばれあたかも石に霊(れい)があって今日もなおその幸福を楽しんでいるようである...
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...ただしそれは後の話で佐助は最初燃えるような崇拝(すうはい)の念を胸の奥底に秘めながらまめまめしく仕えていたのであろうまだ恋愛(れんあい)という自覚はなかったであろうし...
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...………」気のいいお久は窮屈な升の中でまめまめしく茶を入れたり...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...冬大根のように滑(なめ)らかな白い脛(すね)を半分ほど出してまめまめしく...
徳田秋声 「挿話」
...ここでも昼は医院の雑役にまめまめしく立ち働き...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...まめまめしく働く...
中里介山 「大菩薩峠」
...一軒の家で主婦がまめまめしく台所で働く物音は...
中里介山 「大菩薩峠」
...まめまめしくサミイの面倒を見る...
牧逸馬 「アリゾナの女虎」
...黒衣着た萬朝たちがまめまめしく高座へ道具を飾りはじめた...
正岡容 「小説 圓朝」
...持前の猫背を如何にもまめまめしく見せ...
水野仙子 「醉ひたる商人」
...看護婦のまめまめしくて...
宮本百合子 「生きるための協力者」
...そして藁(わら)や薦(こも)のことも頼んでまいりましょう」女中はまめまめしく出て行った...
森鴎外 「山椒大夫」
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