...自動車でのり込むと云やあ大層外聞はいゝけれど私なんかまあ真平(まっぴら)ですね...
伊藤野枝 「監獄挿話 面会人控所」
...会議の御用なんかまっぴらだ...
海野十三 「太平洋魔城」
...こっちでまっぴらだ」「リーロフ大佐...
海野十三 「太平洋魔城」
...……」「まっぴらだ...
太宰治 「斜陽」
...飲んだくれの間抜けなんか私は真平(まっぴら)だよ...
豊島与志雄 「少年の死」
...そこで、いよいよ図にのった、この白徒(しれもの)が、「まっぴら、ごめんくださいまし」と、色代(しきだい)するような手つきをして、膝行頓首(しっこうとんしゅ)、通り過ぎて行く...
中里介山 「大菩薩峠」
...まっぴらだ! たとえ...
中島敦 「悟浄歎異」
...冷い接吻はまっぴらだよ...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...一人よがりの男なんてまっぴらだよ...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...「詩人! まっぴらだ」などと威張るまい...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...こういうときには鹿なんぞもまっぴらだ...
堀辰雄 「大和路・信濃路」
...それはまっぴらだ」「もしかあの子のふた親が引き取りに来たらどうします」「あいつのふた親だと...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...まっぴらごめんねえ...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...腸蔵さん直(すぐ)にそっちへ廻して進(あ)げるよ」腸蔵「イヤ真平(まっぴら)だ」○食物が人の口に入れば...
村井弦斎 「食道楽」
...メリヤスの肌衣(はだぎ)一つでまっぴら御免下さいと...
柳田国男 「木綿以前の事」
...猫を番(つが)わせやあしめえし、そうおいそれと背負わされて堪るかってんだ、冗談じゃあねえ、まっぴら御免だ...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...まっぴらごめんだ」おすえは蒼白(あおじろ)くひきつったような顔で...
山本周五郎 「さぶ」
...どうぞ真平(まっぴら)...
夢野久作 「S岬西洋婦人絞殺事件」
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