...まったく夢のようで夢ではない...
伊藤左千夫 「落穂」
...時々人気に驚いて熊笹をゆすって逃げ去る兎くらいのものでまったく閑寂そのものである...
上村松園 「北穂天狗の思い出」
...まったく存在せずに...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...彼はこんどこそまったく異境の孤客となった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...フォーシュルヴァンはまったく途方にくれていた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...まったくどうしてかな?」と八戒は面目なげに鼻を鳴らした...
中島敦 「悟浄歎異」
...万物の伸展する、春から夏へかけての、生き生きしてはいるが、重苦しい、水気の多い、いきれるような匂いとは、まったく反対な、あのサラリとして、どこかこの世ならぬ尊ささえ感じられる、霊香とでも言いたいかおりだ...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...が、まったく、すてられたわけでは、ありませんでした...
新美南吉 「丘の銅像」
...まったく立ちすくんでしまった...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...無力さをまったくわけの分からぬ理由をつけて彼の上に被せた...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...多くの場合に右にも左にもまったく同じように揺れる*から...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...まったく残念至極である...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...まったく際限がない...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...まったくごみがなければよし...
山本周五郎 「青べか物語」
...まったくのところうまく出来てやがる」話しはごくとびとびで前後がとり違ったり...
山本周五郎 「泥棒と若殿」
...まったく狂人のように...
山本周五郎 「山彦乙女」
...まったくだよ...
横光利一 「夜の靴」
...まったく外へお出になったことはないのに」「いえいえ...
吉川英治 「大岡越前」
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