...また聞きのことでもあるから全く誤謬(ごびゅう)がないとはいえない...
有島武郎 「小作人への告別」
...さなくて清子氏よりのまた聞きにては...
伊藤野枝 「書簡 蒲原房枝宛」
...容貌を語ることに依って、その主人公に肉体感を与え、また聞き手に、その近親の誰かの顔を思い出させ、物語全体に、インチメートな、ひとごとでない思いを抱かせることができるものです...
太宰治 「愛と美について」
...わたくしも人からのまた聞きでして...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...今日もまた聞きたいものと...
永井荷風 「鐘の声」
...また聞きに来られても会って話をする時間があったかどうかわからない...
中里介山 「生前身後の事」
...七兵衛がまた聞き耳を立てました...
中里介山 「大菩薩峠」
...すると長蔵さんがまた聞き出した...
夏目漱石 「坑夫」
...大丈夫かい」とまた聞き直したから...
夏目漱石 「坑夫」
...また聞きたくもない...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...また聞き返したらこう云った...
夏目漱石 「満韓ところどころ」
...とまた聞き返した...
夏目漱石 「夢十夜」
...どうしたらいいでしょう」とまた聞き返す...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...そのものどもの見聞のまた聞きに過ぎませぬ...
本庄陸男 「石狩川」
...」おやじさんはまた聞きなおしました...
宮島資夫 「清造と沼」
...どういうわけだ」――また聞きですが...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...また聞き上手な態度になるのだった...
吉川英治 「新書太閤記」
...また聞きたくもないと...
吉川英治 「源頼朝」
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