...四つの首はまたたく間に地上へ落ちたが...
田中貢太郎 「轆轤首」
...またたく間に、繩梯子(なわばしご)は窓の外におろされ、二つの鉄の鈎(かぎ)でしっかと窓縁に止められた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...またたく間に敵の軍隊の半分を打ち倒してしまいました...
トルストイ Tolstoi 菊池寛訳 「イワンの馬鹿」
...三人で四本の鰹をまたたく間に食いつくしてしまった...
久生十蘭 「重吉漂流紀聞」
...またたく間に、高い梢に、猿のように、腰をおろした...
火野葦平 「花と龍」
...屹度またたく間に無くなつてしまふに違ひない...
正岡子規 「墓」
...引きつけて、突き、退がりながら、斬り揮う短刀に無駄がなく、またたく間に、その場に倒れてしまわぬものは、いのちからがら逃げのびて、河岸(かし)にへたばって、呻いている...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...百余名は、またたく間に、四、五十名に討ち減らされた...
吉川英治 「上杉謙信」
...またたく間に尽きるであろう」朱雋は...
吉川英治 「三国志」
...「洛陽の将士に笑わるるなかれ」と、孫堅は、新手でもあるので、またたく間に、南門を衝き破り、彼自身も青毛の駒をおりて、濠を越え、単身、城壁へよじ登って、「呉郡の孫堅を知らずや」と賊兵の中へ躍り入った...
吉川英治 「三国志」
...またたく間にみな殺しに斬ってしまった...
吉川英治 「三国志」
...またたく間に、味方ならぬ敵の喊声(かんせい)はここに近づいていた...
吉川英治 「三国志」
...またたく間に焼こうとする...
吉川英治 「三国志」
...またたく間に打ち破られ...
吉川英治 「三国志」
...刀よ、物(もの)の具(ぐ)よ、櫓(ろ)よ櫂(かい)よ、と騒ぎ合ううちに、火雨のごとき投げ炬火(たいまつ)が、一船を焼きまた一船に燃えうつり、またたく間に、水上の船影幾百、大小を問わず、焔々(えんえん)と燃え狂わざるなき狂風熱水と化してしまった...
吉川英治 「三国志」
...さらば――」四法勝寺はまたたく間に焼けた...
吉川英治 「親鸞」
...またたく間に彼らとは...
吉川英治 「宮本武蔵」
...またたく間に死んでしまう...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
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