...あとにはほんのすこしの水泡(みなわ)が浮いているだけ――その水泡もまたたく間に...
海野十三 「浮かぶ飛行島」
...早速――と言っても数ヵ月がまたたく間に経過していて...
高見順 「いやな感じ」
...一同またたく間に席へつく...
谷譲次 「踊る地平線」
...またたく間に、繩梯子(なわばしご)は窓の外におろされ、二つの鉄の鈎(かぎ)でしっかと窓縁に止められた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...またたく間におちこんでしまったのです...
野村胡堂 「幻術天魔太郎」
...またたく間に飛んで行ってしまったが...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...生き死にの病人が待っているんだ!」「合点だ!」またたく間に...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
......
室生犀星 「愛の詩集」
...だがまたたく間に近づいてきたのを見ると...
吉川英治 「三国志」
...またたく間に、陽城(けいようじょう)を突破し逃げる敵を追って、山谷へ入った...
吉川英治 「三国志」
...またたく間に、味方ならぬ敵の喊声(かんせい)はここに近づいていた...
吉川英治 「三国志」
...またたく間に費(つか)い果たして...
吉川英治 「三国志」
...ふたたびまたたく間に追いつこう...
吉川英治 「三国志」
...練兵場に積みあげられた四、五百の屍が、またたく間に、みなむくむく起きだして、それが一かたまりの濛気(もうき)となり、王宮の内へ流れ入ると、やがて池畔(ちはん)の演武堂にはしり上がり、四、五百体の左慈そのままな姿をもった妖人が、あやしげな声を張り、奇なる手ぶり足ぶりをして、約一刻のあいだも、舞い狂っていたということだった...
吉川英治 「三国志」
...そして奉行所に抛(ほう)りこみ、またたく間に、人数をととのえて、大賀弥四郎の邸宅(ていたく)を包囲した...
吉川英治 「新書太閤記」
...それでもまたたく間に全員戦闘の部署(ぶしょ)につき...
吉川英治 「新書太閤記」
...南郷をまたたく間に駈け...
吉川英治 「新書太閤記」
...そして、老公の調べに手伝いながら、反古書簡など、一通一通、披(ひら)いては渡し、またすぐ披いては渡し、またたく間に、見せ終った...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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