...また、或郵便局長は、その山津浪だと聽いて、直ぐその妻子のからだにその氏名を縫ひつけかけたが、そのひまさへも無く、谷を破つて溢れて來た水は、猛烈な響きと共に、その家族ばかりではなく、すべての家も田地も村も川も、またたく間に、すべて卷込んでしまつたと云ふ...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...またたく間につたえられました...
江戸川乱歩 「怪人二十面相」
...またたく間にこんな綺麗な舟一艘つくり上げてしまふのだからねえ...
太宰治 「お伽草紙」
...またたく間に腹が一ぱいになった...
田中貢太郎 「竹青」
...一同またたく間に席へつく...
谷譲次 「踊る地平線」
...またたく間に地ならしを仕上げてしまったことを...
永井隆 「この子を残して」
...この簡単でわかりのいいモットーは、全世界の、労働者たちの間に、どんなに、親しい響きをもって、口から口へ、村から街(まち)へと、またたく間に、広がって行くことだろう...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...またたく間に、五十畳の広座敷はもちろん、筵敷の上までぎっしりと詰って、身動きもならない有様...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...またたく間に三本も赤葡萄酒のびんをひろくもないユーブカの間へちょろまかすような芸当のないのもたしからしい(孤児(みなしご)だから面倒でないし...
「赤い貨車」
...人々は、みんな右往左往の状態で、棒片のようなものを手にしていたり、日本刀など片手にしているものもあったりして、またたく間に、巷は殺気立っていたのである...
山之口貘 「野宿」
...百余名は、またたく間に、四、五十名に討ち減らされた...
吉川英治 「上杉謙信」
...またたく間に神田橋から外濠(そとぼり)に沿って...
吉川英治 「江戸三国志」
...またたく間に距離をつめた...
吉川英治 「大岡越前」
...だがまたたく間に近づいてきたのを見ると...
吉川英治 「三国志」
...天下はまたたく間に...
吉川英治 「三国志」
...またたく間に失って...
吉川英治 「新書太閤記」
...増上寺の本堂から、浅野家持ち場の宿坊は、またたく間に、鷹(たか)の羽(は)の提灯(ちょうちん)で埋まった...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...またたく間に彼らとは...
吉川英治 「宮本武蔵」
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