...それだけの丸太をまたたく間に灰にしてしまいました...
鈴木三重吉 「ぶくぶく長々火の目小僧」
...二年はまたたく間に過ぎました...
高神覚昇 「般若心経講義」
...黒い戸はまたたく間に右の方へ往ってしまった...
田中貢太郎 「女の首」
...またたく間になくしてしまうのであった...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...またたく間に、繩梯子(なわばしご)は窓の外におろされ、二つの鉄の鈎(かぎ)でしっかと窓縁に止められた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...またたく間に敵の軍隊の半分を打ち倒してしまいました...
トルストイ Tolstoi 菊池寛訳 「イワンの馬鹿」
...またたく間に地ならしを仕上げてしまったことを...
永井隆 「この子を残して」
...またたく間におちこんでしまったのです...
野村胡堂 「幻術天魔太郎」
...またたく間に彼は私からずいぶんの額を借りることになったが...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「ウィリアム・ウィルスン」
...またたく間に闇に埋められた...
本庄陸男 「石狩川」
...きっとまたたく間になくなってしまうに違いない...
正岡子規 「墓」
...生き死にの病人が待っているんだ!」「合点だ!」またたく間に...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...引きつけて、突き、退がりながら、斬り揮う短刀に無駄がなく、またたく間に、その場に倒れてしまわぬものは、いのちからがら逃げのびて、河岸(かし)にへたばって、呻いている...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...人々は、みんな右往左往の状態で、棒片のようなものを手にしていたり、日本刀など片手にしているものもあったりして、またたく間に、巷は殺気立っていたのである...
山之口貘 「野宿」
...またたく間に、味方ならぬ敵の喊声(かんせい)はここに近づいていた...
吉川英治 「三国志」
...韓瓊(かんけい)、韓瑤(かんよう)、韓(かんき)が三方から、「老いぼれ」と、挟撃したが、またたく間に、韓瓊、韓も討たれ、趙雲(ちょううん)は悠々引揚げて行った...
吉川英治 「三国志」
...またたく間に、明智勢は柱を運んで濠へ渡し、戸板や屋根をもって濠を埋めた...
吉川英治 「新書太閤記」
...またたく間に過ぎて...
吉川英治 「宮本武蔵」
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