...これにはいかでまさるべき...
谷崎潤一郎 「盲目物語」
...この二人にまさるものはないような気もするのであった...
寺田寅彦 「雑記帳より(2[#「2」はローマ数字、1-13-22])」
...父にまさる遊び相手は世になきように幼き時より思い込みし武男のほかは...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...その快おそらくは江戸時代の屋根舟にまさるものあらん歟...
永井荷風 「偏奇館漫録」
...「聞きしにまさるエライ坊主だよ...
中里介山 「大菩薩峠」
...この静かさの夜にまさる境に...
夏目漱石 「三四郎」
...あの刹那(せつな)にまさる嬉(うれ)しさがもう再(ふたゝ)びあらうとは思(おも)へない...
南部修太郎 「寫眞と思ひ出」
...觀念主義の形而上學にとつて何事にもまさる難事は...
波多野精一 「時と永遠」
...「聞きしにまさるよい土地でござるよ」おのずからそれらの気持がぴったり吻合(ふんごう)した...
本庄陸男 「石狩川」
...一層酒の味がたちまさるのであつた...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...どうも『今日のスペイン』にまさるものはなさそうです...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...更に進んでは法王を頭にいただくキリスト教国民の風儀が異教徒のそれにまさるとも劣らないほど残忍酷薄であることに対する...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...昔にまさるため涙...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...分別はこの勝入にまさると観(み)る...
吉川英治 「新書太閤記」
...漢土(かんど)の智者謀将(ぼうしょう)にもまさる者だ...
吉川英治 「新書太閤記」
...いうにまさる万感を語っているのだ...
吉川英治 「新書太閤記」
...聞きしにまさるッてえなあ...
吉川英治 「新・水滸伝」
...けれどその歓びにもまさる当惑は...
吉川英治 「源頼朝」
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