...濃くなりまさる暗(やみ)の中にぽかりぽかりと光らし初めた...
石川啄木 「道」
...自然は山人に「サイダー」にもまさる清水を...
大下藤次郎 「白峰の麓」
...痒さにまさる苦しみはございますまい...
太宰治 「皮膚と心」
...善良であった者は偉大であった者よりもほとんどまさると言ってもさしつかえない...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...ましてすずめにまさる人の子の誠一とカヤノ...
永井隆 「この子を残して」
...淋しさはまさるものです...
中里介山 「大菩薩峠」
...聽きしにまさる豪勢な暮しでしたよ」「聽きしに優ると來たか...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...――郷土望景詩――昨日にまさる戀しさの昨日にまさる戀しさの湧きくる如く高まるを忍びてこらへ何時までか惱みに生くるものならむ...
萩原朔太郎 「氷島」
...云はぬは云ふにいやまさる...
正岡容 「吉原百人斬」
...最も烱眼な旅行者の記述にもまさる知識を...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...私の手の中に刻々に冷えまさる小さい五本の指よ...
宮本百合子 「悲しめる心」
...荒れまさる軒のしのぶを眺めつつ繁(しげ)くも露のかかる袖かなと歌っている花散里は...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...更に進んでは法王を頭にいただくキリスト教国民の風儀が異教徒のそれにまさるとも劣らないほど残忍酷薄であることに対する...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...帰依にまさる自由はないことを...
柳宗悦 「工藝の道」
...漢土(かんど)の智者謀将(ぼうしょう)にもまさる者だ...
吉川英治 「新書太閤記」
...どんな大勝利にもまさるものであったことは...
吉川英治 「新書太閤記」
...それにもまさる口惜し涙をのんで帰りました」将門は...
吉川英治 「平の将門」
...生にまさるとも劣らぬ磨墨(するすみ)のほうを遣(つか)わそう」「ありがとう存じます」景季は...
吉川英治 「源頼朝」
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