...わがまことの心境は「吉野山やがて出でんと思ふ身を花散る頃はお迎へたのむ」というような馬鹿げたものにて...
太宰治 「新釈諸国噺」
...さらに自己のまことの心とその手紙の上にあらわれた状態とのいかに離れているかを思った...
田山花袋 「田舎教師」
...それがさゝやかな光を反映させずには置かぬやうなところにその戀のまことの心の影が微妙な美しい綾を織つた...
田山花袋 「道綱の母」
...およそ懺悔はまことの心の流露であるべきはずである...
三木清 「親鸞」
...しかるにまことの心になるということはいかに困難であるか...
三木清 「親鸞」
...忠義一途に世の中を貫いて行く武士のまことの心がけじゃまで……さもないと不忠不義の輩(やから)に欺されて一心...
夢野久作 「斬られたさに」
...まことの心になって...
吉川英治 「親鸞」
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